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ブックマーク / xtech.nikkei.com (31)

  • 55億円無駄に、特許庁の失敗

    政府システム調達における失敗の典型例が、特許庁の基幹系システム刷新プロジェクトだ。5年がかりで臨んだが、結局は55億円を無駄にしただけ。新システムは完成しなかった。失敗の最大の要因は、発注者である特許庁にあった(図1)。関係者の証言から、失敗に至る経過を改めてひもとく。 特許庁は2004年、政府が打ち出した「業務・システム最適化計画」に沿って、特許審査や原保管といった業務を支援する基幹系システムの全面刷新を計画した。システムアーキテクチャーに詳しい情報システム部門のある職員(以下A職員)と、刷新の「可能性調査」を担ったIBMビジネスコンサルティングサービス(現・日IBM)を中心に、調達仕様書を作成した。 業務プロセスを大幅に見直し、2年かかっていた特許審査を半分の1年で完了することを目指した。度重なる改修によって複雑に入り組んだ記録原データベース(DB)の一元化に加え、検索や格納など

    55億円無駄に、特許庁の失敗
  • 上流工程の問題解決 仕様変更編【後編】

    システム構築の現場では,ユーザーと開発者による何回もの打ち合わせを経てシステムを実装しているはず。しかしながら,設計書の段階では目に見えなかったシステムが,工程が進むにつれて形になってくると,ユーザー側で「これは言っていた仕様と違うのでは?」という認識のギャップがよく発生する。 設計書は膨大な量になることが多い。開発者は仕様を凍結する際に,仕様全体を説明しなければならないが,「残された時間が少ないときなどは,設計書をすみずみまで説明するのは難しい。ユーザーにとって業務上インパクトの大きい部分だけを説明することがどうしてもある」(あるベンダーの開発者)。しかも,仕様凍結時に説明していない部分は,それまでの話し合いで合意しているから大丈夫だろうと考える。こうして開発工程が進んでいくと,「言った,言わない」というトラブルが発生しやすい。 小刻みにレビューを受ける こうした問題を完全に防ぐのは難し

    上流工程の問題解決 仕様変更編【後編】
  • 社員寮改造したシェアハウス事業が好調

    東京電力のグループ会社で、住宅のリノベーション(再利用)事業を手がけるリビタ(東京都渋谷区)は、1つの住宅を複数の居住者で共用するシェアハウス事業を拡大する。現在5棟202件の物件を供給しているが、今後1年間で供給数を倍増する予定。企業の独身寮などを改造し、現在の居住ニーズに合わせて再生させる。 シェアハウスとは、複数の居住者がそれぞれ独立した部屋を確保しつつ、居間や台所、風呂などを共用する居住形態のことで、ゲストハウスとも呼ばれる。かつては海外からの旅行者の短期滞在用に使われてきたが、近年は賃貸住宅の新しい形として専用物件が供給され始めている。 リビタは「シェアプレイス」のブランドで2006年からシェアハウス事業に参入した。現在5棟を賃貸運営し、部屋数は202件。住宅リノベーションを手がける同社では、老朽化した社宅をマンションに改造する案件を手がけることが多いが、その際独身寮のリノベーシ

    社員寮改造したシェアハウス事業が好調
  • 不動産情報ポータル「HOME'S」、iPhone/iPod touch専用サイトを開設

    住宅不動産情報ポータルサイト「HOME'S」を運営するネクストは、モバイル版「ケータイHOME'S」のiPhone/iPod touch向け専用サイトを開設した。 iPhoneおよびiPod touchのインタフェースに最適化し、簡単な操作で短時間に物件検索ができるようにした。物件の一覧や詳細説明に画像を多く使用し、iPhoneやiPod touchの大きめのディスプレイで見た場合に即座に物件の特徴が伝わるように考慮している。 ケータイHOME'SのiPhone/iPod touch版では、賃貸物件と売買物件を路線や地域で検索するほか、複数の駅を指定して検索したり、通勤・通学時間や任意の学校名などを条件に探すことができる。また、特集記事などのコンテンツも提供している。利用は無料。 ■関連情報 ・ネクストのWebサイト http://www.next-group.jp/

    不動産情報ポータル「HOME'S」、iPhone/iPod touch専用サイトを開設
  • 第2章 変わるケータイビジネス

    2008年7月にiPhone 3Gが発売されてから約1年。2009年6月26日から,新しい端末であるiPhone 3G Sが発売される。世界規模でいっせいに発売する手法や,1年ぶりに新製品を出す手法は,これまでのケータイ・ビジネスでは考えにくいことだ。アップルは,iPhoneでケータイ・ビジネスを大きく変えつつある。 キャリアの意向ばかりを気にするメーカー iPhoneは,これまでの携帯電話業界の慣習をことごとく変えてしまった新しい携帯端末だ。 程度の差はあるが,これまでは日でも海外でも,携帯端末メーカーと携帯キャリアのうち,力を持っているのはキャリア側だった。メーカーはキャリアに気に入ってもらえるような端末を作る必要があった。日は,特にこの傾向が強い。キャリアが「この商戦にはワンセグ機能」といえば「ワンセグ機能」を強化し,「この商戦には音楽機能」といえば「音楽機能」に注力する。このコ

    第2章 変わるケータイビジネス
  • もう起業に会社はいらない,とサイボウズ創業者は言う - 記者のつぶやき:ITpro

    アメリカでは『起業のあり方』の変革が起きている」。サイボウズの創業者である高須賀宣氏は言う。米国で設立した会社LUNARRを2009年5月に清算したのは,それが理由だと高須賀氏は話す。 米国では学生が一人でサービスを立ち上げている 高須賀氏は現在,米国に拠点を置き,世界に向けたサービスの開発に挑んでいる。2006年,オレゴン州ポートランドで会社LUNARRを設立。ドキュメントの“裏面”がメールになるコラボレーション・ツールThemeと,画像を共有してユーザーがつながるElementsという2つのサービスを展開していたが,2009年5月10日に2つのサービスと会社をシャットダウンした(関連記事)。同氏が日に一時帰国した際に,これまでのチャレンジで得た事を聞いた。 高須賀氏は会社を閉鎖したが,引き続き次のサービスの開発を進めている。もともとサービス開発を2つで終えるつもりはなかった。それに

    もう起業に会社はいらない,とサイボウズ創業者は言う - 記者のつぶやき:ITpro
  • 『提案』と『コンサルティング』の違い:ITpro

    11月最後の週末,金曜日に休みを取って金・土と京都へ紅葉狩りに出かけた。京都では毎年春に研究会をやっているため花見はするのだが,秋に来るのは十数年ぶりだった。いつも研究会仲間とばかり来るので,たまには嫁さんも連れて来ようと二人で出かけた。ふだんの行いが決していいわけではないのだが,いつもの如く晴れ男で,前日まですっきりしなかった空は二日とも好天で,私たちが帰ったあとの日曜日は雨だった。 東山の清水寺や高台寺,嵐山などを歩いたがどこもちょうど見ごろだった。桜の季節よりはるかに人が多く,とりわけ東福寺は文字通り人があふれていた。 紅葉は見方によって美しさが違う。東福寺の回廊から見下ろす紅葉(写真1)は鮮やかな赤が海のように広がる,マクロな美しさだ。対して,林の中に入って下から見る紅葉は強い日差しに一枚一枚の葉が透き通るミクロな美しさだ(写真2)。仕事においても上から見たり下から見たり,マクロに

    『提案』と『コンサルティング』の違い:ITpro
  • ムダと一緒に捨てたもの

    怖い話を聞いた。某大メーカーの幹部が雑誌をパラパラとめくっていたら、大口取引先であるメーカーの広告が載っていた。さっそくその幹部はそのメーカーを訪ね、「いやあ結構なことですな、このご時勢に広告をお出しになる余裕があって」と皮肉ったらしい。そう言われた中堅メーカーでは即日、広告出稿を停止したという。 業績不振で広告宣伝費を大幅に削減している大手メーカーの心証を悪くしたくないという配慮であろう。「余裕があるとみられたら、必ずや厳しく値下げを求められる」という現実的な理由もある。とにもかくにも、大切な顧客に「余裕がある」と見られてはならないのである。 かく言う私だって、上の人から「みんな忙しそうなのに、君は余裕だねぇ」などと言われたら、その瞬間からものすごく忙しそうなフリをして「いやぁ、ヘラヘラしているように見えるかもしれませんが実はすごく大変なんでして」とか、思いつく限りの悲壮ネタを披露するこ

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  • Google,「Local Business Center」にユーザーの行動を分析できる新機能

    Googleは米国時間2009年6月2日,同社のリスティング広告主向けサイト「Local Business Center(LBC)」に,ユーザーの行動を分析できるダッシュボード機能を追加した。ユーザーがどのような検索を行ってリスティングにたどり着いたのか,より詳しい情報を入手できる。 同社によると,特定地域の企業やサービスを探す場合,消費者の82%が検索を利用している。同ダッシュボードでは,「Google.com」と「Google Maps」の検索結果に表示された回数や,Webサイトにクリックスルーした頻度などの情報を提供する。例えば「紅茶」と「コーヒー」のどちらを検索して「カフェ」のリスティング広告にアクセスしたが分かるように検索キーワードを表示する。検索者の郵便番号も表示する。 このほか,アクセスや特定キーワード検索が増える曜日や季節なども分かるため,戦略的なマーケティングに活用でき

    Google,「Local Business Center」にユーザーの行動を分析できる新機能
  • どの会社でも通用する仕事術(3)「緩い」マネジメントを防ぐ8の習慣

    前回は,どの会社でも通用する仕事術を構成する7つの力のうち,「教える」をテーマに9の重要項目を説明した。7つの力は以下の通りである。 「教える」力は,どの職場でも必要であり,身につけると非常に有利になる。ぜひ,実際に試していただきたい。 今回は,2つめの「マネジメント」を取り上げる。これも,どの会社でも使える重要な仕事術である。ここでは,マネジメントを「チームでの協業作業や関係者に依頼した作業などの仕事を進めるために行う管理作業」と定義する。例えば,仕事の目標設定,作業の定義と責任分担,進捗確認などが該当する。以下,この前提で説明を進めていく。 仕事がうまく行かない人は「ネガティブ特性」を持つ 筆者は,会社で教育担当を長く務めている。10年前からは教育コンサルタントの仕事もしている。このため,以前から仕事上の悩み相談を受ける機会が多かった。 筆者に相談を持ちかける人のほとんどは,仕事がうま

    どの会社でも通用する仕事術(3)「緩い」マネジメントを防ぐ8の習慣
  • 第63回 Twitterは企業で使えるか:ITpro

    by Gartner ジェフリー・マン リサーチVP 志賀 嘉津士 リサーチ ディレクター 短いコメントを投稿して共有するプラットフォームである「ミニブログ(簡易型ブログ)」が注目を集めている。代表格のツイッター(Twitter)の場合、参加者は140字以内の短い文章を投稿できる。ちょっとした思い付きやお知らせなど内容は何でも構わない。 「ツィート(さえずり)」と呼ぶ各メッセージは、非常に短いブログの投稿のようなものだ。参加者たちはほぼリアルタイムでメッセージをやり取りする。 ツイッターは最初は個人ユーザーを狙っていた。このため企業ユーザーが会社を代表する立場で積極的に参加することは、あまり想定していなかった。 しかし、ミニブログが一般社会にも影響を与えたため、多くの企業がツイッターを業務で使えないかと検討し始めた。今でもツイッター参加者の多くは企業で働いており、仕事に関する情報をやり取り

    第63回 Twitterは企業で使えるか:ITpro
  • すごい現場

    皆はどんな現場で,どんな仕事をしているのだろう。何に悩み,どうやって乗り越えているのだろう。プロの仕事とそうでない仕事の境目はどこにあるのだろう。システム開発や運用の現場を歩き,そこで見聞きした面白い話,感動的な話,すごい話を紹介します。 ・大企業からベンチャーまで ぼくはこんな現場を歩いてきた ・SEを潰した値引き 信頼も連帯感も消えた ・期限は明日――若手SEの気迫を見た ・寝不足のプレゼン ドリンク剤も効かず ・中国の開発現場もすごい 若き社長が率いる修羅場 ・オンラインダウン発生! あの日,何もできなかった ・建築設計事務所で見た 巨匠のすごいレビュー ・コンサル泣かせの現場 “小さな王国”の弊害 ・逝去した巨匠への追悼 感激したあの言葉 ・人の話を聞かない40代 あるコンサルの失敗 ・過ぎたるは及ばざるがごとし 作りすぎたRFPの悲劇 ・人間万事塞翁が馬 得難いレクチャーの裏事情

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  • 本当のことを言う

    「オレたち,マスゴミって呼ばれてるんだぜ,知ってた?」。向かいの席で藤堂さんが言う。もちろん知っている。小心者なので,そのことをいたく気に病んでもいる。 ゴミとか露骨に言われれば,ちょっと口を尖らせて言い訳してみたくもなる。けど,冷静に考えてみればちっとも意味があることではない。そう呼ばれるにはそれなりの理由があるわけで,弁明をしたらその「理由」がなくなるわけでもないだろうし。で,このことについて改めて考えてみることにした。 いらねーんだよ,お前ら まず,「マスゴミ」の意味である。ゴミと言うからには「不要なもの」,つまり,「偉そうにしてるけど,ちっとも役に立たないじゃないか。いらねーんだよ,お前ら」ということか。確かに年末年始のテレビ番組をつらつらと見ていて,「こりゃ,いらんと言われても仕方がないかなぁ」などと思わないでもなかった。一昔前まであったはずの,手の込んだドキュメンタリーや格ド

    本当のことを言う
  • 自己流「ペルソナ」で大ヒット商品生み出す

    カルビーの「ジャガビー」が売れに売れている。昨年4月に一部地域で発売を開始し、10月に全国展開。あまりの人気に生産が追いつかず、今年8月には中四国、九州、沖縄で3週間の販売中止に追い込まれた。同社としては「じゃがりこ」以来の大ヒット商品となっている。その裏には意外なマーケティングがあった。 ジャガビーの開発プロジェクトが立ち上がったのは2005年8月。中田康雄社長から命を受けたのはJagabeeカンパニーマーケティングチームリーダーの山村眞氏だ。広告代理店から転職したばかりの山村氏にはカルビーのマーケティングに少し違和感を覚えていた。「菓子ではターゲット層を明確にせずに開発することが多い。絞り込まないことで『みんなのお菓子』になってヒットするからだろう」。顧客のセグメンテーションを当然と受け止めていた山村氏には、万人受けを狙うマーケティングは新鮮でもあった。 顧客層を明確にしない、ターゲッ

    自己流「ペルソナ」で大ヒット商品生み出す
  • Windowsはどうやって起動しているのか?:ITprowsq

    Windows 2000/XPを搭載したパソコンが突然起動しなくなったら,どうすればいいだろうか。もちろん,Windows 2000/XPが起動するまでにはたくさんの段階を踏んでいるので,原因や復旧策を一言で表すことなど不可能だ。こういうときに役立つのは,ブート・プロセスに関する基礎知識である。どうやってWindowsが起動しているのかを知れば,トラブルの原因や対処法も見当が付くはずである。 パソコンの電源を入れれば,Windowsが起動(ブート)する。この極めて当たり前と思われる動作の中にも,実は複雑な処理が多数潜んでいる。例えば,あなたのWindowsパソコンが突然起動しなくなったとしよう(図1)。あなたはその原因の目星を付けられるだろうか? ブートに関するトラブルは案外多い。パソコンへの衝撃やハードディスク(HDD)の動作不良によってブートに必要なファイルが破損したり,ウイルスによっ

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  • 3分でわかる!仕事に役立つExcelテクニック:ITpro

    Excel仕事のツールとしては非常にポピュラーなソフトですが,多機能がゆえに,その便利な機能を十分に使いこなせていない人が非常に多いのではないでしょうか。そこでこの連載では,“操作自体は決して難しいものではないけれど,意外と知られていない”というExcelの便利なテクニックを厳選して紹介していきます。ぜひご期待ください!

    3分でわかる!仕事に役立つExcelテクニック:ITpro
  • 建築分野で読まれた2007年の記事上位30、改正建基法が半数を占める

    KEN-Platz(ケンプラッツ)の建築・住宅分野で、2007年にアクセス数の多かった「読まれた記事上位30」を集計したところ、建築基準法改正に関する記事が全体の半数を占めた。黒川紀章氏や大手ゼネコンの施工ミスの記事も、読者の関心を集めている。

    建築分野で読まれた2007年の記事上位30、改正建基法が半数を占める
  • 「修繕費用が高すぎる!」、住宅リフォーム時のクレームからの教訓

    築20年の一戸建て住宅に住むAさんは、掃き出し窓の一つが開けづらくなり、動かすたびにガタガタと大きな音がするのが気になっていた。そこで、リフォーム会社に窓をチェックしてもらったところ、サッシのビスと戸車が破損していることが判明。リフォーム会社の担当者Bさんはその場でサッシメーカーに電話して、部品が直接Aさん宅に届くように手配した。このときBさんは、修繕費や内訳をまったく説明しなかった。

    「修繕費用が高すぎる!」、住宅リフォーム時のクレームからの教訓
  • 良質で安価な住宅づくりを指南、東京都が工務店向けに冊子発行

    東京都は、住宅の質を向上させながら工事費を引き下げる実証実験「東村山市町地区プロジェクト」を基に、住宅生産の合理化の手法をまとめた冊子を作成した。

    良質で安価な住宅づくりを指南、東京都が工務店向けに冊子発行
  • 竹中施工の超高層マンション、鉄筋間違え一部再施工

    竹中工務店は11月20日、東京都港区東麻布1丁目に施工中の超高層賃貸マンションで、躯体の一部に仕様よりも強度の低い鉄筋を使ったと発表した。地下階に使う鉄筋を誤って8階と9階に使用した施工ミスだと説明している。

    竹中施工の超高層マンション、鉄筋間違え一部再施工