■前編はこちらから。 ヤンキー論のグループを3つに大きく分けてみる 前の『ヤンキー文化論序説』の中身においてもヤンキーの定義はバラバラである。ここでは、ある程度乱暴にではあるが、ヤンキー論を大きく3つに分類してみたい。 過剰なバッドテイストとして「ヤンキー」をとらえる論者の代表が、相田みつをの書と暴走族の「喧嘩上等」的なセンスに通底する日本人のヤンキー性を論じる編集者の都築響一。そして建築・インテリアから改造車につながる過剰にデコラティブな様式としての「ヤンキーバロック」の存在を指摘する建築批評家の五十嵐太郎もここに当たる。こうした論は、ヤンキー=精神科医の普遍的な価値観であると見る立場でもあり、「平安時代にもヤンキーはいた」というエッセイストの酒井順子の説、それに同調する斎藤環らは「ナンシー派」もしくは「ヤンキーは日本の心派」グループである。 一方、ヤンキーを村祭りに積極的に参加する、将
本ブログで2013年末から1年間にわたって連載していた『断片的なものの社会学』が、このたび書籍になります。2015年6月はじめから書店店頭に並ぶ予定です。これまで連載を読んでくださってありがとうございました。書き下ろし4本に、『新潮』および『早稲田文学』掲載のエッセイを加えて1冊になります。どうぞよろしくお願いいたします!(編集部) もう十年以上前にもなるだろうか、ある夜遅く、テレビのニュース番組に、天野祐吉が出ていた。キャスターは筑紫哲也だったように思う。イランだかイラクだかの話をしていて、筑紫が「そこでけが人が」と言ったとき、天野が小声で「毛蟹?」と言った。筑紫は「いえ、けが人です」と答え、ああそう、という感じで、そのまま話は進んでいった。 私は社会学というものを仕事にしている。特に、人びとに直接お会いして、ひとりひとりのお話を聞く、というやり方で、その仕事をしている。主なフィールドは
ラヴェンダーの咲く庭で 映画音楽・サントラ 演奏はグラミー賞受賞ヴァイオリニスト、ジョシュア・ベル(Joshua Bell) 「ラヴェンダーの咲く庭で(Ladies in Lavender)」は、2004年公開のイギリス映画。裕福な初老の姉妹が若いバイオリニストと出会い、彼に心を惹かれていく。 姉妹を演じたのは、ジェームズ・ボンド「007」シリーズでイギリス情報局秘密情報部(MI6)部長「M」役を17年間演じたジュディ・デンチ(Judi Dench)と、ハリーポッターシリーズでマクゴナガル先生を演じたマギー・スミス(Maggie Smith)。 ジャケット写真:ラヴェンダーの咲く庭で オリジナル・サウンドトラック 映画音楽・サウンドトラックは、イギリスの作曲家ナイジェル・ヘス(Nigel Hess/1953-)が手がけた。ヴァイオリン演奏は、アメリカのヴァイオリニスト、ジョシュア・ベル(J
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