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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (16)

  • オバマ大統領の対外政策の失敗 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は相変わらず晴れましたが、とりわけ真冬の寒さを感じました。 さて、久々にハーバード大学教授のスティーブン・ウォルトのブログから印象的な記事がありましたので、かなり短いバージョンとなりますが、その要約を。 === バラク・オバマは対外政策の失敗そのものだ by スティーブン・ウォルト 私が2009年にこのブログを書き始めた時はちょうどオバマ大統領の誕生の重なっていて、当時の雰囲気として私の中にも希望と恐れが同居しているような状態であった。 彼の態度は知的だったし、彼の政策には同意できるものがあったが、その対外政策の狙いがあまりにも野心的なもののように見えたからだ。 そして現在はオバマ政権の終わりにあるわけだが、私の感想について述べておく必要がある。結果として、私の判断としてはあまり好ましいものではないと言わざるを得ないのが残念だ。 まずボジティブなところから述べてみよう。彼が政

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    morutan 2017/01/25
  • ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から微妙に曇っております。気温は春らしいですが、午後にはまた雨が降るとか。 さて、拙訳『大国政治の悲劇』や『なぜリーダーはウソをつくのか』の原著者であるシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーが、最近のウクライナ情勢について分析しておりましたのでその要約を。 結論としては、ブレジンスキーのような「フィンランド化」ですね。 === ウクライナ情勢の解釈の間違い By ジョン・ミアシャイマー ●オバマ大統領は、ロシアにたいして経済制裁を行ない、ウクライナの新政府にたいする支援を強化することを通じて、ロシアにたいして厳しい態度をとる決断をした。 ●これは大きな間違いである。なぜならこれは危機を発生させることになったのと全く同じの、誤ったロジックによって行われるものだからだ。危機は解決するよりも、さらなるトラブルへとつながることになるだろう。 ●ホワイトハウスやワシントン周辺で共有

    ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ
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    morutan 2014/09/08
    アメリカのロシア方面外交(中国も含めたバランス)てこの辺で端的にまとまってますよ(アメリカの失敗とかも
  • 日本はアメリカに「ハシゴを外された」のか? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴です。相変わらず気持ちいい天気が続きますね。それにしても日差しがずいぶんと傾いてきたような気が。 さて、引き続き中国の「防空識別圏」の設置宣言について少し。 北京政府がこれをなぜこれを突然行ったのかについては、すでにメディアで様々な憶測や分析がなされているのでここではあえてやりませんが、私が個人的に感じたのは、「いずれはと思っていたが、こんな唐突に、しかもこんな大胆にやってくるとは」というものでした。北京政府が東シナ海における軍事バランスの現状に不満を持っており、この現状を打破してくるのは確実だと思っていたからです。 ただし国際政治に「絶対」というものはなく、しかもそれは常にサプライズに満ちているものですから、ブログをお読みような方々は、このようなサプライズには決して驚かされたような人々はいないと思います。 ここで戦略論の教訓から言える大事なことは「ど

    日本はアメリカに「ハシゴを外された」のか? | 地政学を英国で学んだ
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    morutan 2013/12/04
    『「財務省」が媚中、「国務省」がやや反中、そして「国防省」(ペンタゴン)が超反中だ』『NYタイムズは「中国が悪い」という姿勢を表明しつつも、「安倍政権は極右だ」という余計な一言を入れております(苦笑) そ
  • 地政学を英国で学んだ : 多文化主義はどのように失敗したのか

    ↑新刊:胎動する地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。久しぶりに意見記事の要約です。 ==== 多文化主義はどのように失敗したのか by ケナン・マリク ●今年の7月7日でロンドンでの52人が死んだ連続テロ事件から六年がすぎた。 ●アメリカの9・11事件とロンドンでの7・7事件は基的に同じインパクトを両国の国民に与えたが、ひとつだけ違うのは、7・7事件のほうがイギリスの市民権を持つ人間たちによる犯行だったということだ。 ●イギリス当局側は、この「自国民の犯行」に頭を悩ませており、以前は過激なイスラム僧侶やモスクの影響を指摘していたが、最近は政府の多文化主義政策の失敗を指摘する分析が多くなっている。 ●ヨーロッパでは多文化主義の問題に関して政府要人からも批判的な声が上がり始めており、スウェーデンやオランダでも反移民政策を訴える政党が議席を伸ばしている。 ●英首相のキャ

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    morutan 2011/07/17
  • ナイ先生の「中国の世紀はまだ来ない」論 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から雨が降っておりましたが、昼から晴れたり雨が降ったりの忙しい天候になっております。 さて、ジョセフ・ナイの中国についての議論を。 ================== China’s century is not yet upon us By Joseph Nye Published: May 18 2010 23:03 | Last updated: May 18 2010 23:03 ●中国の現在のパワーの評判は、この国の将来の予測のおかげで得しているところがある。 ●若い中国人の中にはこれらの予測を使って今のうちになるべく多くのパワーを獲得しようとしており、アメリカ人の中には百年前のドイツとイギリスのような紛争に備えるべきだという人もいる。 ●しかしそのような予測には懐疑的になる必要がある。たとえばドイツは1900年頃までにイギリスの工業力を抜き、カイザーは他の大国と

    ナイ先生の「中国の世紀はまだ来ない」論 | 地政学を英国で学んだ
  • 地政学を英国で学ぶ : 捕鯨の地政学

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は一日中曇りでしたが、昼間には一瞬晴れ間も見えました。相変わらずハッキリしない天気ですが、それほど寒さは感じません。 さて、またまた捕鯨問題について少し。 今日のBBCの夜10時からのニュースでも最後のほうに出てきましたが、捕鯨問題、まだまだこちらのメディアでにぎわっております。 私は自分の論文で忙しいので、この件に関してはニュースをよく見ているみなさんのほうが色々と詳しいかと思われますが、地政学をまがりなりに研究している私が、とりあえず日のニュースやブログなんかをちょこっと見たところで気になる「地政学的なポイント」がいくつかあります。 まず第一が、欧米のメディアの公平さを欠く報道による「イメージ戦略」。 このBBCの現地レポーターのブログを見てもわかる通り、まあとにかくオーストラリア側、グリーンピース側に偏った

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    morutan 2008/01/30
    南極からむのかぁ |世界・捕鯨問題・何が揉める原因なのか-今季の南極海は騒がしい <http://www.news.janjan.jp/world/0801/0801190188/1.php>
  • 地政学を英国で学ぶ : 戦略家を育てる文献

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はここ数日とはうって変わってすっきりとした青空が広がっております。これで連日続いている洪水がひくのかどうかは微妙ですが。 さて、ネット上に「戦略家になるための文献」というものがありまして、かなり参考になるものだったので、ここにその紹介した人に無断で貼り付けておきます。 英語の文献ばかりですが、何冊かは邦訳されております。この夏の読み物とされてはいかがでしょうか。 1, Peace & War: A Theory of International Relations by Raymond Aron 2, An introduction to strategy by AndreÌ Beaufre 3, Richard K. Betts, "Should Strategic Studies Survive?" Worl

  • 地政学を英国で学ぶ : ワイリーの戦略は役に立つ

    現在わたしはイギリスから離れたところにおりまして、今週の末あたりからようやく日に一時帰国します。楽しみになってまいりました。 さて、最近感じたことを少し。私が翻訳したワイリーについてです。 このなんですが、薄い割には(初版の文部分は翻訳文でもたった121ページ分だけ!)実用的で深いというか、なかなか一筋縄ではいかなり珍しいタイプのものであります。 時間がない人はこのの第七章だけ読んでいただいてもよいと思うのですが、このではすべての戦略の母となるような「総合戦略」で前提となるものを提示しております。そこで重要なのが、この第七章で示されている四つの想定。 すでにここでも何度が書きましたが、念のためにもう一度記しておくと、 1、いかなる防止手段が講じられようとも、戦争は起こる。 2、戦争の目的は、敵をある程度コントロールすることにある 3、戦争は我々の計画通りに進むことはなく、予測不可

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    morutan 2007/10/13
    「いかなる防止手段を講じようとも戦争は起こる」 → 「戦争の目的は敵をある程度コントロールすることにある」 | 最悪を想定して最低限の被害にとどめるということか
  • 地政学を英国で学ぶ : 「神」の概念の違い

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は久しぶりに朝から快晴でして、しかもこれほど雲がなくすっきり晴れているのは久しぶりです。気温も25度くらいまで上がり、久しぶりに夏を感じました。 そういえばちょっと前にアメリカ南北戦争歴史家のジェームス・マクファーソンが何かの賞をとったというニュースを聞きました。 この人は南北戦争にかけては右にでるものがいないほどの、いわば冷戦でいうところのジョン・ルイス・ギャディスみたいな立場の人ですが、私も図書館で彼のをちょっと読んだことがあるので、何か感慨深いものがありました。 昨日の夜はうちの町で行われている野外コンサートの一日目だったのですが、夜遅くまでコンサートの音が聞こえてきました。かなり遠いところでやっているはずなんですが、コンサートのノイズというは届くんですよね(苦笑 さて、こっちに来てから常に気なっている「

    morutan
    morutan 2007/10/13
    この宗教観の説明は分かりやすいな → 「一神教における神に対する感覚は”厳しい父親”であると同時に父親が決めたこと以外だったら何をやってもいいといういい加減さがある」
  • 地政学を英国で学ぶ : すべての政治の根本にある問題

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    morutan 2007/10/13
    「すべての政治の根本にある共通問題は、相手を思い通りにしたいという人間の欲」 | 桃も似たようなこと言っとったなぁ。それにしてもあっけらかんと「他人を支配したいと思う学問です」っていうところがw
  • 地政学を英国で学ぶ : 北朝鮮は合理的か?その2

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    morutan 2006/10/21
    キタチョーの会見かなんかでも言ってたように、あちら側は戦闘状態の感覚なのでこちら側の常識(合理性)は通用しないだろう
  • 地政学を英国で学ぶ : 北朝鮮は合理的か?その1

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    morutan 2006/10/21
    「合理性」という要素だけだと非合理(キチガイ)に見えるかもしれないけど、他の要素(非明示的要素)も勘案するとキチガイではない、と。
  • 地政学を英国で学ぶ : 地政学とリアリズム:その1

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    morutan 2006/10/07
    モーゲンソーのパクリ話
  • 地政学を英国で学ぶ : オフェンシヴリアリストの衝突:その5

    今日のイギリス南部は一日中曇りで、時々激しい雨が降ったりしております。気温はそれほど下がってないのですが、やはり秋を感じさせますね。 さて、私の先生がアメリカの「人類共通の合理性」を押し出したところにあったという理由でコンストラクティビズムを非常に嫌っているという話までしました。 一見すれば、同じような「文化」という要素を強調することでうちの先生とコンストラクティビストたちは似ているような感じがあるのですが、どうやら微妙なところで意見の違いがあります。 まず一つ目はコンストのほうが(オフェンシヴ)リアリストではない、という単純な理由。 うちの先生は「国家はパワーを求めてアグレッシヴに行動する」ということを芯から信じているのですが、コンストの人々は「必ずしもそうじゃない」ということを強調します。 ではコンストの人々はなぜそういう結論になるかというと、「それは(国家指導者周辺の)習慣とか文化

  • 地政学を英国で学ぶ : オフェンシヴリアリストの衝突:その3

    今日のイギリス南部もスッキリとよい天気でした。意外と気温もあがっております。そろそろ天候が崩れてくるというウワサですが・・・・。 先ほどCNNを見ていましたら、ベネズエラ大統領のチャベスと、イラン大統領のアハマネジャドが国連で演説している様子を流しておりました。 いやー、あそこまで反アメリカ的な発言を自由に行えるなんて、ある意味うらやましいですな。 チャベスの「ちょっと前までここに悪魔(ブッシュ)がおりました」という発言には笑えました。彼は無敵ですな(笑 さて、昨日の話のつづきを。 アメリカの学者がなぜ数字などを使ったものにこだわるかというと、それは人種差別を(表向きは)しないという国是・文化が影響している、ということを説明しました。 たしかに数字だけ扱っていれば、「文化の違い」の影響などを指摘して「人種差別だ!」と非難される危険もありませんからねぇ。 しかし実際には、アメリカでも「文化

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    morutan 2006/09/24
    数値系データ主義と記述系の対立という社会科学につきものな話題について分かりやすく説明。ところで数値系といえばゲーム理論ですな
  • 地政学を英国で学ぶ::オフェンシヴ・リアリストの衝突(その1、その2)

    戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中

    地政学を英国で学ぶ::オフェンシヴ・リアリストの衝突(その1、その2)
    morutan
    morutan 2006/09/24
    リアリスト内部の違いについて。モーゲンソーら古典派が国家間の違い(文化)を重視するのに対して、ウォルツらネオリアリストは違いがないことを前提。後者は数値の帰結で意志決定の予測が可能、前者は人間の意志
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