セゾン文化は何を夢みた 作者: 永江朗出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/09/17メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 64回この商品を含むブログ (22件) を見る永江朗の『セゾン文化は何を夢みた』を読了。色んなことで思い至ることがあったけれど、弟?章の永江朗の「堤清二と軽井沢で再開して分かったこと」(p205〜p273)が本書の白眉であり、他の章はそこまで行く着くための助走であり、その助走も面白いエピソードがふんだんに紹介されておる。今泉正光の『「今泉棚」とリブロの時代』、小川道明『棚の思想』、田口久美子『書店風雲録』、堤清二・三浦展『無印ニッポン』、辻井喬・上野千鶴子『ポスト消費社会のゆくえ』、辻井喬『父の肖像』を参照しながら読むと面白さも倍増するかも。 だからこの美術館の運営は、いわゆる美術愛好家の手によってではなく、時代の中に生きる感性の所有者、いってみれ