IoT(Internet of Things)の文字が入っている書籍や雑誌が、書店で平積みになっている。 これまで家電や組み込み系を扱っていた展示会も、主要テーマとして「IoT」と銘打つようになってきた。IoTの資格試験なるものも複数現れた。 IoTという言葉の正体は何であろうか。日本語に直訳すると「モノのインターネット」というもので、これだけでは分かったような、分からないような不安な感じにさせる。 IoTと聞いてすぐに連想するのは、ラズパイ(Raspberry Pi)のような小型コンピュータボードのほか、通信機能を持ったカメラなどの家電やコンピュータ周辺機器、自動車、ウエアラブル機器だろうか。GPSなどの各種のセンサーを持つスマホやタブレットも「モノ」に含まれるだろう(図1)。 だが、単にインターネットに接続しているだけなら、WiFiに接続したプリンターやカメラを含め、以前から家庭内でも