水星の表面には皺があることから水星は徐々に小さくなっていると考えられており、1970年代に撮影された画像データから推計した縮小幅は直径2~4kmとされてきた。しかし、16日に発表された米カーネギー研究所のポール・バーン氏らによる研究によると、これまでに約14km縮小していたことが分かったという(AFPBBニュース、ロイター)。 研究チームは、5900以上の地形データを調べ、水星がどれだけ縮小したか計算したそうだ。水星は地球と同様に、超高温の金属核を持つと考えられている。しかし地球とは異なり、地殻は単一の硬い層になっているため、熱損失が地殻に及ぼす圧力に応じて動くことはない。そのため、圧力は惑星の表面に直接伝えられることになり、これが原因で水星は冷えるにつれて「しわが寄り」凹凸状になるとされている。