この春に、ふたりの男女が私の職場に新しく入って来ました。 ひとりは20歳の女性社員で他の支店から異動で入って来ました。 もうひとりは60歳の男性で、定年退職後、年金だけでは生活できないので アルバイトで入社してきました。 彼と彼女のふたりは年齢が離れているせいかあまり話をすることはありませんでした。 私はふたりとの間の年齢なのでふたりとはよく話をします。 若い彼女は多くの先輩の下で働くので、仕事に慣れていても、多くの先輩に 気を遣い、こころに余裕がないようでした。 私の若い頃を思い出すと、先輩の目を気にして、とにかく身体を動かし、 彼女と同じようにがむしゃらに仕事をしていたと思います。 年配の彼は、入社したばかりで仕事には慣れていませんが、人生の大先輩であり、 仕事が遅くても、きちんと仕事をしてもらえればいいと思っていました。 私がそれぞれふたりに仕事の指示をすると、彼女は私の言ったことを