昨シーズンのJ2で、開幕から最終節まで首位という史上初の快挙を成し遂げたサンフレッチェ広島が、2年ぶりにJ1へと戻ってきた。このチームを率いて4年目を迎えるミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、自陣のゴールエリアからショートパスをつなぎ、最終ラインの選手が相手のゴール前に飛び込んでくる超攻撃的なサッカーを推進。一方で、「息子たち」と呼んではばからない若い選手たちを次々に育成してきた。 J2で強烈なインパクトを与えた広島の「人もボールも、人の心も動かすサッカー」(槙野智章)が、果たしてJ1で通用するのか。注目を集める“紫の指揮官”が、その思いを激白する。 ■試合こそベストなトレーニングである ――キャンプを振り返ってみて、手応えはいかがでしょうか? そういう質問に対して、「キャンプはうまくいっていない」などという監督さんは、ほとんどいないよ(笑)。でも、個人的な思いで言わせてもらえば、今年はわ