ロブソン氏の最後のゲーム観戦は自身の名が冠せられた試合だった【Newcastle Utd via Getty Images】 イングランドサッカー界の“ラスト・ジェントルマン”がこの世を去った。元イングランド代表監督のボビー・ロブソン氏が7月31日、長きにわたるガンとの闘いを経て、76年の人生に幕を閉じた。1991年に大腸ガンと診断されて以来、ガンが再発するたびに克服してきたロブソン氏だが、近年は脳や肺への転移が見つかるなど末期ガンの宣告を受けており、最後は夫人や家族に見守られながら自宅で静かに息を引き取った。 ロブソン氏は現役時代、セカンドトップとしてフラムとウェスト・ブロムウィッチで活躍し、イングランド代表としても58年ワールドカップ(W杯)・スウェーデン大会に出場するなど20キャップを誇った。 68年に指導者の道へ進んだロブソン氏は、69年から82年まで13年間率いたイプスウィッ