サッカーの日本リーグが創設された1965年以降、唯一2部降格のなかった千葉(日本リーグ時は古河電工)が来季、J2に戦いの場を移す。ユース(高校年代)などから続々と有望選手を輩出した流れは停滞し、来季は育成年代のコーチを半数以上入れ替えるが、この年代は指導の継続性が重要なだけに「名門再建」への道は平たんではない。【江連能弘】 千葉のジュニアユース(中学年代)やユースは山口智(ガ大阪)、中村直志(名古屋)、村井慎二(磐田)、阿部勇樹(浦和)、佐藤勇人(京都)寿人(広島)兄弟ら、毎年のように日本代表級の選手を生んだが、いずれも現在はクラブを離れた。現所属選手では、小学生から千葉一筋の工藤浩平がユースから昇格した03年を最後に、トップチーム定着は途切れている。 学校の部活動と違い、育成からトップまで一貫した方針で指導できるクラブの利点を生かせなかった。習志野市と市原市にジュニアユースを置いていたが