ベテランJリーガーの決断 ~彼らはなぜ「現役」にこだわるのか 第6回:橋本英郎(東京ヴェルディ)/前編 1998年、ガンバ大阪のアカデミーからトップチームに昇格した。「79年組」と注目された黄金世代のひとりではあったものの、プロとしてのキャリアは大学に通いながらの"練習生"としてのスタート。それゆえ、当時の仲間も、指導者も、「まさか日本代表になるとは、思ってもみなかった」と声をそろえる。 だが、周囲の予想をいい意味で裏切り、橋本英郎は着実にキャリアを積み上げ、日本代表入りを果たし、今もまだボールを蹴り続けている。プロとして21年目。「とにかく、サッカーをやるのが楽しくてたまらない」と屈託なく笑う39歳の今に迫る――。 ◆ ◆ ◆ 「79年組」――いわゆる「黄金世代」という呼称は、日本サッカー界では1979年4月〜1980年3月に生まれた選手を表現する際によく