2010年02月13日13:43 カテゴリパズル群論 2x2ルービックキューブで群論(11) 群論の初歩(2)/無人島に行くとしたらどの群を持ってゆくべきか さて、前回は群の公理を掲げ、その公理から簡単に導かれる帰結、すなわち、単位元 e の一意性と逆元の一意性を示した。読者の便宜を図って再掲しておく: ■定義[1] (群の定義)■ G : ある集合 ・: G×G → G (二項演算) ★G が群であるとは、次の(G1)(G2)(G3)が満たされることである: (G1)∀x, y, z ∈ G (x ・ y) ・ z = x ・ (y ・ z). (G2)∃e ∈ G ∀x∈G x ・ e = e ・ x = x. (G3)∀x ∈ G ∃y∈G x ・ y = y ・ x = e. さて、数学の理論というのは分析の道具であり、分析の対象がないと学ぶ意味がない。群論にとって、最