二次元の中にしか無い光があって、その光は三次元の世界には差さないし、ただそれぞれの物理学(エンジン)に基づくだけのレンダリングじゃ表現できねえんだ。 最高の嘘つきが語る嘘の中で生きることは誰にも出来ねえんだよ。 ちょっとした嘘つきの作った自動生成出来る範囲嘘の中をさまようのが精一杯なんだよ。 その壁を感じた瞬間に俺の中でなにかの熱が引いていった。 この道の先は無限には繋がっていないってな。 インターネットに始めて触れた頃に、この回線の向こう側に何万ペタバイトもの情報網が敷かれた未来にはきっと人類全員が神様みたいになれる世界が広がるんだと信じていた頃のような、幼児的万能感が消え失せたよ。 これはただの技術だ。 それも、決して光の速さで進化していくような代物じゃない。 少し早足で進むだけの技術だ。 そしてその歩みはもうすぐ壁にぶつかる。 夢を見れるのはここまでだ。