12歳の少年は、毎日、遺体を埋めるための墓穴はかあなを掘り続けていました。 家族のため、日々生きるための金を稼ぐため、学校にも通わず“墓穴掘り”の仕事をするのです。 学校で学び、人生を自分で選択できるようになりたい。 そう思っても、彼にはその仕事を続ける以外の選択肢は、ありません。 うつむきながらこう言葉を絞り出したのは、中東シリアに暮らす12歳の少年アナス・ムハンマドさん。 兄の隣で教科書を見るアナスさん(右) 家族を養うため、毎日、遺体を埋めるための墓穴を掘る仕事をしています。 つるはしを使うため、手のひらにはタコができていました。 「自分の人生に苦しめられています」 アナスさんは、生まれてからの12年間の大半を、時代の波に翻弄され続けています。 「革命の子」 アナスさんが生まれたのは、2011年3月15日。 この年のこの日は、当時のシリアにとって特別な日になりました。「革命」とも言え
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