新潮2009年1月号に掲載されている水村美苗氏と梅田望夫氏の特別対談『日本語の危機とウエブ進化』を読んだ。『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を読了してから読むことをお薦めしたいが、『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を読まなくても、この対談だけでも十分に面白い。本エントリでは『日本語の危機とウエブ進化』の中から特に私が気になった部分を抽出し、私なりの考察を行ってみたい。『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』同様、一度全文を通してお読みになられることをお薦めしたい。 ◆全体を通しての感想アメリカに生まれ育ち「純粋培養のような環境」の中で近代小説を読み、80年代の日本に「帰って来た」水村美苗氏と『ウエブ進化論』以降の日本にアメリカで見られるようなウエブの進化-コンテンツの充実-が起きないことに失望を覚えた梅田望夫氏の両名が、「日本語が亡びるかもしれない」という共通点によって結びつき