日本で最初の大学(特に帝国大学[後の東京帝大、今の東京大学])はドイツの大学をモデルとしている。建国以来いわゆるカレッジ(学部が中心で教養教育を主眼とする大学)が中心であったアメリカでも、1876年設立のジョンズ・ホプキンス大学がドイツの大学をモデルとし、研究中心の大学院教育を柱にする大学を目指した。それを機に、その動きがシカゴ大学はじめ他の大学にも浸透し、現代のアメリカでは大学院中心の大学が定着している。 ではそのドイツの大学が現在、どのような状況に置かれているかをあらためて考えてみたい。 日米の大学に影響を与えたドイツの大学 ドイツの大学のなかでも特に日米の大学に大きな影響を与えた学校として、ベルリンにあるフンボルト大学(時にベルリン大学と称されることもあったが、現代では一般的にベルリン・フンボルト大学と称されている)が挙げられる。日本の大学の成り立ちを深く知る意味でも、フンボルト大学
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