「山谷」の名、また一つ消え 山谷交番が日本堤交番に(1/2ページ)2008年10月26日7時18分印刷ソーシャルブックマーク 山谷のマンモス交番。道を尋ねる観光客がいれば、交番の前の水飲み場で水を飲む人もいる=東京都台東区日本堤1丁目、中村写す 日雇い労働者の街、東京・山谷で「マンモス交番」との愛称で呼ばれていた「山谷地区交番」が今月末、「日本堤交番」に名称を変える。「山谷」という名前がまた一つ消え、公的施設では公園が一つ残るだけとなったが、住民らは「安全な街になった証し」ととらえている。 山谷地区交番のそばにある創業40年の喫茶店「カフェ・バッハ」は、本格派の自家焙煎(ばいせん)コーヒーが人気の店だ。店主の田口護さん(70)は今月2日、浅草署の協議会に出席して名称変更を知った。「歴史ある山谷という名前が消えるのは寂しい」と惜しむ気持ちもあったが、報告の中で心がとまったのは、署長直轄の特別