【バンダルスリブガワン(ブルネイ)=大木聖馬】岸田外相と韓国の尹炳世外交相は1日、ブルネイで約30分間会談し、日韓関係の発展に向けて緊密に協力することで一致した。 日韓外相会談は昨年9月、国連総会に合わせてニューヨークで行われて以来、約9か月ぶり。安倍政権、韓国・朴槿恵政権発足後は初めてだ。 岸田外相は会談後、記者団に「重層的で未来志向の日韓関係を築いていく上での重要なスタートとなった」と語った。 ただ、尹外相は会談で、いわゆる従軍慰安婦などの歴史問題について「『歴史は魂』だ。歴史問題を細心に取り扱うことができない場合、一人の個人や一つの民族の魂を傷つける結果をもたらす」と述べた。靖国神社参拝などの個別のテーマについての発言はなかった。