「何でもあり」の新書ブーム、市場沸騰 書店棚ぎっしり2009年3月12日書店に積まれる新書の新刊=東京・池袋のジュンク堂書店池袋本店 本屋を歩けば嫌でも目につく新書の山。点数は膨大で、内容もルポものや歴史本、経済本からタレント本まで、フィクション以外なら何でもあり、の状態だ。どれを読めばいいか迷う読者向けに「最強の新書はこれだ!」を売り文句にしたガイド本まで登場した。「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」とも言われるブームだが、出版不況の象徴という厳しい見方もある。(竹端直樹) ■新規参入 書店棚ぎっしり 「いま最も読むべき46冊が決定」と銘打った『新書大賞2009』が10日、「中央公論」別冊として発売された。「新書に造詣(ぞうけい)の深い書店員と新書編集部計60人」による投票を実施。1500点以上の中から『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤未果、岩波新書)が大賞に選ばれた。 担当編集者の田中正敏さ