大阪大学が、退職金を前払いする正職員制度を、国立大で初めて来年度から導入する方針を固めた。退職金の負担を軽くしてフルタイムで働ける常勤職員を増やす狙いだが、当初は現在の非正職員を対象に採用し、5年間で試験に合格しなかった非正職員は契約を更新しないため、「体のいい雇い止めだ」との反発が出ている。 教員をサポートする事務系と技術系の職員が対象。定年時の退職金に代わって、9万円〜12万5千円の特別賞与を年2回の賞与に上乗せする。60歳定年制など他の待遇は普通の常勤職員とほぼ同じ。 当初5年は現在約370人いる非正職員から募集。筆記試験や面接で選考する。将来は外部からも採用する方針。看護職員を対象に退職金の前払い制度がある国立大はあるが、「事務系職員を対象にしたのは国立大で初めて」(文部科学省)という。 阪大によると、04年4月に「国立大学法人」になった際、国が負担する退職金の財源手当ては当