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2011年2月28日のブックマーク (3件)

  • 円城塔「ポスドクからポストポスドクへ」 - tukinoha’s blog

    http://ci.nii.ac.jp/naid/110006825822 最近初めて読みましたが、傑作ですね。ポスドク問題の「救いのなさ」を、元当事者の視点から鋭く切り取ったエッセイです。ポスドク人、大学、行政、社会の無理解、そのどれかに責任を押しつけて済むような単純な話ではなく、深刻な構造的な問題であるということがよくわかります。 「良い研究ができれば気分の問題などは関係なくなる」 確かに一つの真理であるが、残念ながらこれは気分の問題などではない。 「自分の若い頃はそれは大変な苦労をしたものだ」 一円あればタクシーで東京中を走り回れた時代の話などは誰も聞いていないのだし、そもそも何の関係もない。 今の大学はただ常識的に生き続けることさえ困難な体制に移行しつつある。ただ、生き延びられる人が生きて研究を続けられることを祈るだけだ。多分、この言も定年までの任期を持つスタッフの方々の心には響

    円城塔「ポスドクからポストポスドクへ」 - tukinoha’s blog
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  • 『ねむれ巴里』金子光晴(中公文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「巴里の光と影」 今パリには旅行者を除いても、常時2万人以上の日人が滞在しているらしい。在仏日人会も機能しているし、日料理店は1千軒ほどもあるようだ。最もその9割以上は、日ブームに乗りたい輩の経営する「和もどき」を提供しているが。金子光晴の『ねむれ巴里』は、1929年から2年間に渡るパリ滞在記である。日人会も無く、和など炊いた白米に生卵があれば上等といった時代の、はぐれ者たちのパリ生活は非常に興味深い。 先にパリに着いているの三千代に合流するために、何とか船賃を手に入れて乗船する。船の中も面白いが、パリでの破天荒な生活は見事だ。ほぼ文無しなので、金を手に入れるために何でもやる。会費の取立て、額縁作り、論文代作、大使館員への詐欺……そしてパリ、フランス人に対する強烈な悪罵。「頭を冷やしてながめれば、この土地は、どっちをむいても、むごい計算ずくめなのだ。

    『ねむれ巴里』金子光晴(中公文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG