このエントリはいろいろ逡巡して書いていたのだけれど、まだ生々しくてうまく書けない。でも、もうこのまま公開しようと思う。 原発危機の経済学: 齊藤 誠 http://amzn.to/uGCKrL 何はなくても僕はこの本を2011年に読んだナンバーワンの書籍とせざるを得ない。それは日本の一級の知性が未曾有の災害に対して真摯に考え続けた中間報告が本書であるという理由もあるのだが、なにより著者の齊藤誠さんがこの本を書く過程で、僕も微力ながら数字まわりのちょっとしたファクトチェックに関わらせていただくことになり、震災直後からのメイルの議論を通じてこの本の成立過程を目の当たりにしてきたという事情を無視できない。あまりに微力なのでここに書くのもおこがましいが、それでも齊藤誠さんはまえがきに僕の名前を謝辞として入れてくださった。 何よりこの本はとても誠実な本である。福島第一原発の危機を考える際に 、第一の