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ブックマーク / kashino.exblog.jp (14)

  • 人の成功譚を自分に応用するのは難しい | wrong, rogue and log

    天才研究者の自伝、スーパースターアスリートの半生、難関試験の突破方法、成功する勉強法、起死回生の経営判断。書籍やネットには、いろいろなレベルでたくさんの成功譚であふれている。しかし、それを自分で活かすのは難しい。 それはなぜかというと、成功譚に内在する2つの要因が、他人や他の組織にその話を適用するのを難しくしているからだ。一つは環境条件。もう一つは内部情報。 成功譚を生み出すきっかけになった成功は、その成功した個人や組織の特殊な環境に極度に依存している。もし成功譚から「学んで」成功をしようと試みるなら、その環境条件に出来る限り近づかなければ、成功譚に書かれた成功のプロセスを辿ることができない。天才研究者と同じ知性を持つ、スターアスリートと同じ運動能力を持つ、V次回復した企業のリソースと環境を持つ。一般的にそういう条件を自分に想定するのは不可能である。これが成功譚を自分に応用することが難しい

    人の成功譚を自分に応用するのは難しい | wrong, rogue and log
    mshkh
    mshkh 2013/02/16
    他人のサクセスストーリーを真似ても,ほとんどの場合うまくいかないということこと,その原因について.
  • calling | wrong, rogue and log

    最近ようやく自分の今の職業的役割というものを受け入れることができるようになったかもしれない。 昔は例え片隅でも物理学に関わって研究者として生きることを望んでいたのだけれど、でも自分の若いエネルギーというかバイタリティというか、こめかみに血流を感じるような状態と、研究職というわりとスタティックで慎重さが重視される職業とにギャップがあって、結局耐え切れずに「キレ」て辞めてしまった。今考えるとバカそのものである。そしてあれから10何年も経つのであふれるバイタリティ的なものはだいぶ収まっている。残念というか、よかったというか。 ただ、その時にうまく扉を閉めずに飛び出してしまったので、職業プログラマになっても、「研究するポジション」的なものが自分の中に心の澱として残っていた。そのせいか、ジャーナルを購読したり、昔の研究を引っ張りだして計算を始めたり、別の分野の勉強をやりだしたりというように、職業エン

    calling | wrong, rogue and log
    mshkh
    mshkh 2013/02/16
    いろいろと共感.これが人生というものなんでしょう
  • 雑感:今年はいろいろある… | wrong, rogue and log

    予定通りの大変な状況と予想していなかった状況が同時に到来してしまい、今年は大変な年になりそうだ…。 僕は待つのがとても不得意で、人に待ちぼうけをわされると人よりも腹が立つほうだと思う。今までも少しの時間や期間が待てなくてチャンスを逃したり、人と別れたりしてきた。待つという不安定な状態への耐性が弱いのだろう。それに対して、ヨメは待つのが得意な人間だ。子供を育てるときも子供が自分からやりだすまでジッと待ってあげられるし、僕がいろいろ不遇を囲っているときも何も言わずに待ってくれた。今までに何度それに救われたことか…。 考えてみると、自分が新しい知識を学んだりスキルを身につけたりするときは、自分のバカさと闘いながら根気強く自分を待たなければいけないわけで、そんなときに待つのが不得意だととても不利なことになりがちだ。今まではそのときに興味のあることだけを学んで、できるだけ興味がないことは回避してき

    雑感:今年はいろいろある… | wrong, rogue and log
    mshkh
    mshkh 2012/02/19
    これは共感するなあ
  • 原発危機の経済学 | wrong, rogue and log

    このエントリはいろいろ逡巡して書いていたのだけれど、まだ生々しくてうまく書けない。でも、もうこのまま公開しようと思う。 原発危機の経済学: 齊藤 誠 http://amzn.to/uGCKrL 何はなくても僕はこのを2011年に読んだナンバーワンの書籍とせざるを得ない。それは日の一級の知性が未曾有の災害に対して真摯に考え続けた中間報告が書であるという理由もあるのだが、なにより著者の齊藤誠さんがこのを書く過程で、僕も微力ながら数字まわりのちょっとしたファクトチェックに関わらせていただくことになり、震災直後からのメイルの議論を通じてこのの成立過程を目の当たりにしてきたという事情を無視できない。あまりに微力なのでここに書くのもおこがましいが、それでも齊藤誠さんはまえがきに僕の名前を謝辞として入れてくださった。 何よりこのはとても誠実なである。福島第一原発の危機を考える際に 、第一の

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  • 一様乱数の積は一様乱数にはならない | wrong, rogue and log

    Twitterのタイムラインに最近も出ていたのだが、1年位前にRコミュニティで流行ったこれは面白い。 Understanding “randomness” http://stackoverflow.com/questions/3956478/understanding-randomness I can't get my head around this, which is more random? rand() OR rand() * rand() I´m finding it a real brain teaser, could you help me out? これは質問者は"more random"と言っているように、この質問の時点では確率変数の概念を全く理解していなくて、その意味で教科書的というか額に入れて飾りたいようなナイスな間違えの一つである。一般的に普通のプログラム言語のra

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    mshkh
    mshkh 2011/06/15
    ネタとしていつか使うかも
  • NHKスペシャルの「リーマン予想」にガッカリ | wrong, rogue and log

    NHK BS hiで放映され、各所で話題になったNHKスペシャルの「リーマン予想」の番組をみた。 自宅にはテレビがないのだが、NHKオンデマンドで見逃し番組なるコンテンツを購入できるので、今回はそれを使って視聴した。便利な時代になったものだ。ただ、視るまでに、Windowsでなければいけないとか、IEでなければいけないとか、.Netフレームワークが古いのでアップデートしなければいけないとか、Windows Media Playerが最新版でなければいけないとか、セキュリティアップデートが必要だとかで、1時間以上の手間がかかったけれど。 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009012141SC000/index.html「素数の魔力に囚(とら)われた人々~リーマン予想・天才たちの150年の闘い」 その視聴した内容の感想をこのエントリとしたい。僕にはいろい

    NHKスペシャルの「リーマン予想」にガッカリ | wrong, rogue and log
  • ラジオとしてのiPhoneとラジオコンテンツ | wrong, rogue and log

    iPhoneを導入してもうすぐ2ヶ月くらいになるが、電話やスケジュール・Todo管理などのPIM用途、そして超小型インターネットブラウザやSSHターミナルとしての用途の他に、僕が非常に恩恵を得ているのは、ラジオとしての機能だ。もちろん、iPhoneにFM/AMが聴ける機能があるわけではない。その代わりに、世界のインターネット上にあるPodcastが、ネットワークが繋がってさえいれば、いつでもどこでも好きなときに好きな具合に聴くことができるのだ。これは当に素晴らしいと思う。 僕が定期的に聴いているのは次のものだ。 TTBOOK http://www.wpr.org/book/ More or less http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/more_or_less/default.stm NPR Science friday http://www.sc

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    mshkh
    mshkh 2009/10/04
    日本ではNHKに期待するしかないのかな
  • カンタータという巨大芸術の私的体験について | wrong, rogue and log

    J.S.Bachといえば、人類が産んだ最高のいや有史以来最高の音楽家と言っても誰も反対しないだろう。音楽好きなら最後にはBachに行き着くというのが常と言っても良い。トッカータとフーガ、平均律クラビーア、ゴールドベルグ変奏曲、ブランデンブルグ協奏曲、無伴奏チェロ組曲、無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ、フーガの技法、音楽の捧げもの、フランス組曲、チェンバロのためのパルティータ、マニフィカト、クリスマス・オラトリオそしてマタイ受難曲というように、数え切れないほどの不朽の名作品を大量に残している。Bachに対しては、天才という言葉さえあまりに軽すぎて使うことがきないほどで、それは一人コングロマリットというか、一人産業、いや一人帝国といってもいいくらいだ。 ここで話題にしたいのが、その中でも断トツの作品、Bachがライフワークとして残したカンタータである。現在楽譜が残っているのが、教会カンタ

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  • Webコンテンツに関する雑感 | wrong, rogue and log

    最近、シリコンバレー方面に住む「風俗説教型ビジネスモデル(http://kashino.tumblr.com/post/101114246)」の説教師達が次々と失言をしているようだ。まあ当にどうでもよいことだと思うのだが、敢えて言うのならば彼らがブランドとして掲げてきた「シリコンバレー発」というカンバンが日でさえも相手にされなくなってきていて(というか日で相手にしなけりゃ誰が彼らを相手にするんだ、というのはある)、その結果メシのネタとして喰っていけなくなっているのでソイツを急いで掛け替える必要があるだけなんじゃないのか?それに一々付き合うのもどうかと思うが、前のエントリで自分の過去のWeb閲覧の無駄骨とインターネットコンテンツについて触れたので、Webコンテンツに関する雑感などを。 現在ではWeb全体をみるとコンテンツの生態系は豊かになって、一方では「バカと暇人」向けで「残念」なコン

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  • Wolfram Alphaの衝撃 | wrong, rogue and log

    先頃Mathematicaの開発元であるWolfram Researchの総帥Stephen Wolframが自身のブログエントリで公開したノーティスがそれだ。 Wolfram|Alpha Is Coming! http://blog.wolfram.com/2009/03/05/wolframalpha-is-coming/ The way humans normally communicate is through natural language. And when one’s dealing with the whole spectrum of knowledge, I think that’s the only realistic option for communicating with computers too. ... All one needs to be able t

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  • 校正方法と執筆ツールについての悩み | wrong, rogue and log

    某書を書いているのだ。先日脱稿し、そして日校了した。今回も前回と同様に大変だった。ただ、今回は忍耐力に優れクレバーな編集の方と優秀なデザイナーの方に助けられて、先祖返りや謎なアレンジやバックワードが一切生じなかったので、その分は楽だった。 いつも不思議に感じることなのだが、ある量を超えたドキュメントの校正作業はコンピュータのディスプレイ上だけではなぜか完結できないのだ。画面でキチンと読んだつもりでも、印刷してみるとアラが見つかる。これは複数の人が同じようなことを言っているし、僕の見聞するところだと、一切紙に印刷することなしに校正を終えた人を知らない。なぜだろう。タンジブルな筆記用具を持たないと校正に必要な何らかの脳の機能がアクティブにならないのだろうか?それとも、ディスプレイの何らかの性質、例えば紙に比べて解像度が低いだとか、発光していることが人を受け身にさせるとか、の影響により、校正作

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    mshkh
    mshkh 2009/03/01
    ほんとそうですね.私は一時期完全ペーパーレスを目指して頑張ったけど,ついに断念しました.紙と鉛筆というのは,創造的な作業には欠かせないみたい.あと,MS-Word は確かにもうぜんぜん駄目ですね
  • The Princeton Companion to Mathematics | wrong, rogue and log

    円高なのでAmazon.comで1000ページの大型書籍ばかりを買いがちになる。トヨタやソニーのような輸出依存企業には悪いけれど、とにかく円で買う洋書の値段が安いのだ。 この間買ったBuffetの自伝"The SNOWBALL Waren Buffett and the Business of Life" [http://www.amazon.com/dp/0553805096/] もそうだし、Acemogluの"Introduction to Modern Economic Growth" [http://www.amazon.com/dp/0691132925/] もそうだし、今回紹介するThe Princeton Companion to Mathematicsもそうだ。 The Princeton Companion to Mathematics http://www.amazon

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  • 新約聖書訳と註 マルコ福音書/マタイ福音書 | wrong, rogue and log

    田川建三 「新約聖書訳と註(第1巻) マルコ福音書/マタイ福音書」 とうとうきた.孤高の新約聖書学の碩学,語学の権化,田川建三翁のマルコとマタイ.この時代に田川さんが生きていて,マルコを日語に訳してくれて,そして若干の聖書の知識をもつ日人として自分がいることに僥倖を感じる. 訳がスッゴイのはもちろん,註もスゴイ.マルコとマタイで訳文が118ページあるのだが,註は724ページという訳文の6倍の量である.そして註には,古代ギリシャ語や古代アラム語の文法知識から,イエスの時代の風俗から,歴史的な事実の確認から,既存の訳書への評価(岩波訳へはとくに手厳しい.まさに,歯に衣着せぬ妖怪毒舌説教ジジイの真骨頂となっており,非常に楽しめる)から,学問的な正説・異説の検討から,護教的キリスト教解釈への批判から,写歴史的な変遷の確認からなんでもあり,註において展開される知識の海で溺れそうになる. 叢書

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  • Riemann予想:Pi関数とζ関数の非自明な零点 | wrong, rogue and log

    川端裕人さんが、Riemann予想が登場する小説を執筆されているようで、この超難問を小説においてどう料理されるのかをとても期待している。 Riemann予想についての僕の個人的な体験では、数年前に「素数に憑かれた人たち」を読んだときにマイブームになったのだが、Riemann予想を攻略する種々の努力について理解しようとした試みは数週間で撃沈した。なにせ当該トピックがあまりにも難しすぎるのだ。今回はそのリベンジで、ちょうどゴールデンウィークの休みを利用して勉強をしたところのメモを残す。 まずは、Riemann予想とは直接的に関係ない部分から。もちろん、実学者としては式変形をツラツラ書くだけでは実感がわかないので、Mathematicaのコードを提示しながら。今回のエントリについては、Stan Wagon "Mathematica in Action"のChap 25に多くを負っていて僕自身のオ

    Riemann予想:Pi関数とζ関数の非自明な零点 | wrong, rogue and log
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