内閣府が14日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は2四半期ぶりにマイナスに転じた。もっとも自然災害による要因が大きく、この影響が薄れる10月以降は再び回復軌道を取り戻すとの見方が多い。だが中国経済が減速しつつあるなど、日本の景気回復が戦後最長になるのを目前に、リスクも見え始めている。【関連記事】2期ぶりマイナス成長 7~9月期GDPをグラフ解説「景気は緩やかに回復しているとの認識に
鳥取県米子市の鳥取大付属病院。小児病棟の一角にある院内学級「ひまわり」で10月末、小学1年生の女の子が授業を受けていた。杉岡佳来(かこ)さん(6)。背後の点滴台には薬液の袋やタイマーがいくつも付けられ、佳来さんとチューブでつながっている。 佳来さんの机の上のタブレットに映し出されているのは、約1キロ離れた市立就将(しゅうしょう)小学校1年竹組の教室の様子。教科書を広げて座っている数十人の子どもたちに、女性の先生が問いかけた。「カボチャのつるがどんどん伸びて、良かったかな」 「良くなーい」「カボチャは迷惑かけてる」と子どもたち。 この時間は道徳の授業だ。好き勝手につるを伸ばすカボチャに対し、スイカや子犬が注意する場面について話し合った。 「スイカはどうしている?」とタブレットの画面越しに尋ねてきた先生に、佳来さんはこう答えた。「自分の畑で伸ばしている」。その音声を、教室の前方の机に置かれてい
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