政府は、洋上風力発電施設やパイプラインの点検などに使うために海中で活動する「海のドローン」の運用指針を、2020年度までに策定する方針を固めた。今後、民間での利用が増えると予想され、事故防止に向けたルールが必要になるためだ。 海のドローンは「無人潜水機」とも呼ばれる。事前に設定したプログラムに従って電気モーターで動き、収集したデータを光や音などを介した通信で海上の母船や基地局に送る。遠隔操作型もある。海底の地盤や地質などのデータ収集などにも活用されている。 国内では川崎重工業やIHI、国の研究機関などが潜水艦などで培ったノウハウを生かし、開発を進めている。全長2~3メートルのものが主流で、数千メートルの深さまで潜れるものもある。 海中の調査はダイバーが潜ったり、船からケーブル付きの機器を沈めたりする必要があるが、海のドローンを使って海底パイプラインの点検を行った場合、3分の1程度のコストで