フェイスブックが、イスラエルの顔認識ソフトウエア開発会社フェイス・ドットコムを買収したのは約2年前のこと。フェイスブックに投稿された写真に誰が写っているかを機械的に読み取り、その情報を商売のネタにするに違いないと、すぐに大きな非難を浴びた。 そのせいか、その後同社がこのテクノロジーに言及することはほとんどなかった。だが、着々と研究は進めていたらしい。 フェイスブックは自社のページに3月半ば、高度な顔認識ソフト「ディープフェイス」に関する研究論文を掲載した。執筆したのはフェイス・ドットコムの共同創業者とフェイスブックの人工知能チームの研究者2人、テルアビブ大学の教授だ。 それによると、ディープフェイスは3Dモデリング技術と人工神経回路網を駆使して、無数の写真の中から特定の人物が写った写真を見つける。角度や表情が違っても問題なく、その精度は97・25%。平均的な人の認識力とほぼ同じだ。 技術の