映画を見に行く前日にゲームをクリアした(「1」だけ)俺に言わせると、長いテレビゲーム映画化の歴史の中でも(まあ、壊滅的な歴史ではあるが)間違いなく最高の作品。 「バイオハザード」のようにゲームを「原作」とした「アクション映画」ではなくて、本当にゲームそのものの完全映画化である。ゲームの音楽が冒頭で流れ、あの一面真っ白な視界の悪さも完全再現された「サイレントヒル」の町並み、そして初めて怪物に襲われる真っ暗な路地とその奥にある死体が画面に登場した時はつい数日前にプレイしたゲーム冒頭を思い出し、感動のあまり涙で更に視界がさえぎられる始末<アホ。いや、一番のアホはそこまで徹底的に再現したクリストフ・ガンズだけどな… が、この映画の成功は単にゲームのビジュアルを完全再現したからだけではない。テレビゲームの映像化がなぜ失敗するかといえば、結局のところゲームとはルールのことであり、ルールを映像化すること