歴史哲学についての異端的論考作者: ヤン・パトチカ, 石川達夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2007/09/15メディア: 単行本申し訳ないが、内容について詳しく解説できる読解力はぼくにはない。そんな状態でレビューをしてしまっていいのかと思われるかもしれない。まあ、書店員の本選びなんてのはたいていそんなもんだと思って許していただきたい。これが読み込める人、ひとりでも多くにこの大作の刊行をお伝えできればとの願いでいっぱいだ。ヤン・パトチカ。フッサールやハイデガーに学び、首謀した反体制運動の取調中に死んだチェコの哲学者である。社会主義体制下の制約のなかで、ふだんの普通の暮らしの中から、ふと、死であるとか、人が存在の不安を感じて身震いしてしまうような瞬間。そういうと、ハイデガーのたい落(あれ、「たい」ってどんな字だったっけ?)した状態から現存在が・・・とか思い出してしまうが、西欧哲学と