沢山の方に読んでいただいた「大人漫画」に関するまとめ https://togetter.com/li/2391836 ですが、とり・みき氏のツイートが、連続した興味深いものだったのに、うっかり単体のみの収録になってしまいました(検索失敗)。追加しようと思ったのですが、これで十分、単体のまとめになるよね?と気づき、このようにスピンオフのまとめを作ります
日本のマンガ市場は極端な寡占化が進行しており、集英社、講談社、小学館の大手3社によって市場の6割が占有されている。マンガのベストセラーの大半がこの3社から出版されているし、マンガは薄利多売の商品ゆえに発行元の総合力が問われ、新規参入がなかなか難しかった。 ところがこの数年、状況は大きく変わりつつある。デジタルコミックの拡大によって、紙が当たり前だった時代に比べてリスクが軽減され参入がしやすくなったのだ。それゆえに中堅出版社のマンガ市場への参入が相次いでいる。 そのうちの文藝春秋、主婦と生活社、マガジンハウス、光文社、新潮社について、ここでレポートしよう。新潮社は後発組といっても20年の歴史を持ち、いまや成功事例として語られる存在になっている。それゆえこのレポートで一緒に扱うのはどうなのか、と思ったが、一つの成功事例として報告する。 文藝春秋コミック編集局とBUNCOMI 2019年7月にコ
出版物はどんな自由に作ってもいいんだ(よくない)—コレクター泣かせな地獄からの使者・オハヨー出版のデタラメ単行本たち(志村裕次・原麻紀夫+鳴島生『雀鬼地獄の対決!』他) 『フランケンシュタインの男』および日野日出志作品の記事で、ひばり書房という会社は「同じ本を表紙とタイトル変えて別の本に見せかけて販売をしたりしていた」「奥付の日付が適当で初版がいつかよく分からない」という旨を書きました。ただこれ、80年代以前の漫画出版界、中でもメジャーじゃない所ではそこまで珍しいものではなく、例えば80年代竹書房の近代麻雀コミックスなんかはこうです。 能條純一『哭きの竜』(竹書房)より 初版の日付も書けや!(「Printed in Japan 1986」とあるのと連載開始時期を考えると1986年の前半だと思うんですけど) 初版本ならこれでもいいんですけど、ヘタにヒットした作品、例えば『フリテンくん』の1巻
【プロローグ】 <水島本、出せなくなりました。いま水島プロから電話があって 本が進んでるそうだけど出したら訴える、と言ってきて> ・・・・・・・・・・・・・・・ 2022年GW明け、苦労したプロデュース&編集の本が発売になりました。 この<苦労>が超特殊なケースであり、 それはなんだったのか、という記録を、 これからの出版やコンテンツビジネスにおける<許諾> について考えるための参考になるかもと、ブログに残しておきます。 特に出したあとで、 「水島さんが亡くなったタイミングに合わせて、なんですか!?」 と何度か言われました。 そう考えるのも自然だよね、とも思ったので、 いえいえ、全然違うのです、とお伝えしたい気持ちもあります。 『ドカベン』の連載がスタートした72年に 11歳で読みふけっていた野球少年にとって、 (青年誌連載だった『あぶさん』はさすがにコミックを76年の高1から) 水島マン
宮崎駿のオリジナル絵物語が40年の時を経て英訳される2022.03.01 11:0026,972 Linda Codega - Gizmodo US [原文] ( 岩田リョウコ ) 宮崎駿が水彩画で描いた絵物語。 宮崎駿が1983年に描き下ろしたオールカラーの絵物語『シュナの旅』。40年の時を経て英訳され『The Journey of Shuna』の題名で出版されることになりました。『シュナの旅』はジブリのファンにはお馴染みの『もののけ姫』や『風の谷のナウシカ』などの要素がたくさん含まれていてるので、ここから構想がはじまったんだなぁと感じられる作品です。 主人公シュナが「金の種」探す旅『シュナの旅』は谷の底の小さな王国の王子シュナが、不毛の地である自分の国のために「金色の種」を求めて旅をするお話。旅の途中、商品として売られている少女テアに出会い、彼女を救出し、旅を続けていくという感じのスト
左右社 @sayusha 亀のいる出版社・左右社の公式ツイッター。どうぞよろしくお願いします。MAIL:info@sayusha.com noteでWEB連載、試し読みなど続々公開中!→note.mu/sayusha sayusha.com 左右社 @sayusha 【近刊】南 信長『漫画家の自画像』12/3刊。漫画家にとって最も身近なキャラは「自分」!?〈ベレー帽=漫画家〉を作った手塚治虫、バッテン目の萩尾望都、ロボ化の鳥山明など…近況欄の自画像から漫画家マンガの主人公まで 400以上の作品にふれる史上初の自画像で読むマンガ史。is.gd/JVQkoG pic.twitter.com/Rqtm7DhK6b 2021-11-15 17:59:28
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 宿敵同士の決戦を描いた漫画「紙の本 vs 電子書籍」が、納得の展開となっており人気です。それぞれの持ち味を生かした必殺技が分かりすぎる。 紙の本vs電子書籍 ついに決戦の時!! 年々、電子書籍の市場規模は拡大していますが、紙媒体の人気も根強いものがあります。漫画には、宿命のライバルともいえる2人の決戦が描かれています。「今や私の時代なのです」と余裕を見せる電子書籍に、紙の本は必殺技を繰り出します。 必殺技「手触り」に電子書籍は大ダメージを受けますが、「いつでもどこでもすぐ読める」「売り切れがない」「劣化がない」など幾多の技で反撃を加えます。紙には見開きの迫力がありますが、電子書籍にもプロジェクターで大画面に写すという対抗策が。 激しい戦いに決着をつけたのは、紙の本の「紙はなんか良い!!!」。理屈ではないと2人はわかりあい、作者が最も
POPなポイントを3行で 『AKIRA』で知られる大友克洋さんの全集が2021年刊行予定 ビジュアルはデビュー作『銃声』 現在、66歳のSF漫画家 『AKIRA』『童夢』などで知られる漫画家・映画監督の大友克洋さんの全集が、講談社より2021年に刊行される。 公開されたビジュアルは、大友克洋さんのデビュー作『銃声』が使われている。 全集の公式Twitterや特設サイトも開設された。 「大友克洋全集」始動‼︎ pic.twitter.com/uinqM3s6BC — 大友全集 (@otomo_zenshu) January 6, 2021 今なお衰えない影響力を誇る代表作『AKIRA』 1971年に漫画家としてキャリアをスタートさせた大友克洋さん。1988年には自らの漫画を原作としたアニメーション映画『AKIRA』を監督。 可視化できない超能力を表現し、近未来の退廃と崩壊を描いたSF作品とし
POPなポイントを3行で 大英博物館で行われた漫画展「The Citi exhibition Manga」 展覧会の図録『マンガ!』が日本でも出版 ちばてつや、井上雅彦らのインタビューなど収録 イギリス・ロンドンの大英博物館で2019年に開催された漫画展「The Citi exhibition Manga」。同展の図録が日本でも発売される。 図録『マンガ!』には、漫画家や芸術家、漫画編集者、出版社代表、翻訳者、「コミックマーケット」主催など、漫画に関わる様々な人々のインタビューを収録。 さらに人気作の原画、漫画文化を多角的に読み解くコラムなども掲載し、まさに漫画文化の外縁を知るのに最適な1冊となっている。 価格は3500円(税別)。10月20日(火)頃に発売される。 【画像】漫画文化を凝縮した一冊の内容 世界がみたManga、マンガ、まんがを知る 「The Citi exhibition
小学校女子向けマンガ誌のトップは2001年以降「ちゃお」である。しかし90年代まで「りぼん」「なかよし」「ちゃお」の順だった。この逆転は、いかにして果たされたのか? 『ちびまる子ちゃん』を『セーラームーン』で追う――「りぼん」vs「なかよし」 1990年、「りぼん」は『ちびまる子ちゃん』がTVアニメ化して大ヒットし、『サザエさん』を抜く高視聴率を達成する。91年まででコミックスは累計1600万部。このとき「りぼん」200万部前後、「なかよし」80万部前後。一方「ちゃお」は20万部を割っていた(『出版指標年報1992年版』)。 92年から93年にかけて、「りぼん」を追う「なかよし」の部数が急増する。それまで「なかよし」は70年代後半に『キャンディキャンディ』人気で180万部に達したのが最高部数だったが、武内直子の『美少女戦士セーラームーン』の登場によって記録を更新したのだ。92年9月号には1
コミックエッセイ『大家さんと僕』で、芸人として初の快挙となる手塚治虫文化賞短編賞を受賞したカラテカ・矢部太郎さん。矢部さんが暮らす新宿外れの一軒家での、大家さんとの日常を描いた同作は、話題が話題を呼び既に38万部を超えるベストセラーとなっている。 6月7日に行われた手塚治虫文化賞贈呈式で、受賞スピーチした矢部さん。日頃はシャイで口下手な矢部さんだが、その日は何かが舞い降りたのだろうか。矢部さんの、熱く真摯な言葉に会場中が涙したという。 家が近所で飲みに行くなど親交がある俳優の木下ほうかさんも、自身のTwitterで「授賞スピーチが、本当に素晴らしかった‼️皆、感動して泣いた。彼は人生の喋りを、全部使い果たしてしまった~」とコメントしている。以下、皆を泣かせたという、矢部太郎の受賞スピーチ全文を掲載する。 【立ち読み無料公開中】漫画「大家さんと僕」 *** (贈呈されたブロンズのアトム像をじ
“これまでお決まり芸のように危ない危ないと叫んできたビームですが、現在、史上最大の崖っぷちに追い込まれております”―― 今年(2016年)で創刊21周年を迎える、KADOKAWAの漫画雑誌「月刊コミックビーム」が、公式サイトで異例の「緊急事態宣言」を出しています。要約すると「ビームがとにかく売れていない」「ビームだけでなく漫画雑誌自体がこのままだとなくなってしまう」といったもの。そのための実験策として、月額1980円のプレミアムサービス「読もう! コミックビーム」を10月1日からスタートするとしています。 ビーム緊急事態宣言 ビーム読者からすると、ビームがピンチなのはもはや「何を今更」ですが、定価500円そこそこの月刊誌が1980円の月額サービスを開始するというのはかなり異例のこと。また、どうやら窮地にあるのはビームだけでなく、漫画雑誌全体が今、同じように崖っぷちに立たされていると言います
贈賞式には第1位から第5位までに選ばれた作家が登壇し、順にスピーチを披露。初めて絵本を執筆した高野は「こんにちは、はじめまして。絵本の世界には縁のなかったマンガ家なんです。高野文子と言います。長いこと白と黒だけのマンガを描いてきたんです」と丁寧に挨拶をし「小さい読者さんも読んでくれたらしいことを聞きましたし、大きい読者さんも読んでくださってることもわかりました。皆様のおかげです、ありがとうございました」と受賞の喜びを語った。 高野は登壇後にプレスの取材にも応じ、絵本に布団という題材を選んだきっかけを訊かれると「自分が昔から布団が好きだったので。1日が終わって寝る布団は気持ちがいいですよね」「初めて描くもので、読む小さいお子さんのことまで気が回らず」とコメント。また「小さなころ、おねしょをしましたか?」という質問には「もちろんですよ!健康な証拠ー!」とこぶしを振り上げて元気に応えた。一方で、
10月初め、「最近の子どもはマンガを読めないのか?」という議論がネット上を賑やかした。きっかけは漫画家・たかのあつのり氏による下記のツイートだ。 ——————————————————————– 以前とある雑誌で漫画を描いた時、「今の子供は漫画を読めないので、ひとつのコマに2つ以上の行動を入れないで下さい」と言われた事がある。(例えば)ハッとなって、ふりむいて「なんだって!?」と叫ぶ。 ↑1コマで済むけど、3つの行動をしているので3コマ必要になる。 ———————————————————————– たかの氏が指摘を受けたという“以前”がいつ頃のことかはわからないが、「今の子どもはマンガを読めない」説は出版不況の話題に絡んでときどき浮上してきた。(最近では2012年1月頃のネット上での議論がある。参考:「漫画を『読めない』子どもが増えてる。間を想像して話を読み進めることができない」) 確かに、
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