投資初心者には、運用の個人最適化がよいとされる中、実は他人に任せるのは難しいことではないか、と一石を投じわかりやすく解説します。 ※本記事は2017年12月21日に公開したものです。 「先入観タマネギ」の皮をむく 筆者は、いろいろな場所で、様々な人を相手に、長年、運用に関する話をしたり、文章を書いたりしている。それが仕事である。ところが、運用に関するごく基本的な内容について、自分が何らかの先入観に囚われていることに気がつく場合が時々ある。 近年の例を挙げると、筆者は、「お金の運用には、さまざまな方法や投資対象があり得て、個人個人の事情によって、最適な方法(たとえばアセットアロケーション)や商品が異なるものなのだ」という通念に過剰に自らが縛られていることに気づいた。 しかし、よくよく考えてみると、お金の運用の目的は、誰でも「無理のないリスクの範囲で、なるべくお金を増やすこと」が共通であり、最