因島は、南北朝時代から室町・戦国時代にかけて、芸予の海路を制覇し、その名を轟かせた村上水軍が拠点とした島。そして、現代では造船会社の多い島。海沿いには船の建造や修理を行うドックが立ち並んでいます。 因島・土生港(はぶこう)近くの高台にある「ナティーク城山」は、造船会社の隣に立ち、周りの雰囲気は決しておしゃれなリゾート地ではありません。行く道すがら、本当にここでいいの?と不安に感じるかもしれません。 それもそのはず、もともと「ナティーク城山」は、造船会社の迎賓館として建てられた施設なのです。 ホテルは村上水軍の出城である長崎城の跡地、海を見晴らす高台に建っています。エントランスには長い階段がありますが、建物の脇に回るとエレベーターがあるので、それを使用すると楽チンにロビーエントランスに行けます。 エレベーターを上がると、景色は一変。たおやかな瀬戸内海を行き交う小舟やフェリー、小さな島々も見渡