妻を脇差しで刺してけがを負わせたとして、熊本県警は19日、熊本市東区東本町の無職の男(77)を傷害容疑で逮捕したと発表した。妻が深夜までスマートフォンをいじっていたことをきっかけに口論になったとみられており、男は容疑を認めている。 熊本東署によると、男は同日午前1時ごろ、自宅で妻(73)を脇差しで複数回突き刺し、左すねや左手の薬指などに2週間程度の刺し傷を負わせた疑いがある。妻は近くに住む孫のところに逃げ、孫が119番通報をして発覚した。捜査員が自宅に向かうと、男が室内におり、「脇差しでやりました」と容疑を認めたという。 同署の調べでは、男は酒を飲んで寝ていたが、夜中にスマートフォンをいじっている妻に気付いて立腹。「依存症だ」などと言って口論となり、かっとなって刺したという。使用された脇差しは登録証がついており、自宅で所有しているものだった。(吉備彩日)