全国に9か所ある女子少年院。犯罪に手を染めてそこへ入ることになってしまった少女たちは、“普通”が何かわからないという。 「自分も同じ思いだった」と語る中村すえこさんは、自身も少年院に入院したという経験を活かし、ノンフィクション『女子少年院の少女たち ―「普通」に生きることがわからなかった』(さくら舎)を上梓した。 中村さんが著書出版に至るまでの経緯を教えていただいた前編に続き、後半では取材を重ねた女子少年院の少女たちの実態について詳しく伺った。(全2回の2回目。前編を読む) 性的虐待を受けても「お母さんが幸せそうだったから言えなかった」 ――少女たちを取材していて印象的だったエピソードをお聞かせください。 中村 「幸せになるのが怖い」、「幸せを感じたことがない」、「少年院に入った自分が幸せになっていいのか」、そんな言葉を何度も彼女たちの口から聞きました。そんな思いを抱えるに至るまで、今まで
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