政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は12日、急速な感染拡大を受けた提言をまとめた。今後2週間は東京都の人流について「7月前半の約5割にする必要がある」と強調。百貨店の地下食品売り場(デパ地下)などの利用を控えるよう求めたほか、お盆の時期に帰省や旅行などが増えることを念頭に、県境を越える移動を自粛するよう呼びかけた。 【表で比較】3社のコロナワクチンの特徴 提言では東京都内で40、50代を中心に重症患者が増えていることに伴い、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)しているとして「救える命が救えなくなるような状況にもなり始めている」と危機感を表明。分科会ではワクチン接種が進展した後の社会経済活動の規制緩和について検討しているが、「現在は現下の感染拡大を早期に食い止めることに注力すべき」とした。 感染リスクが高い場面として、①普段から一緒にいない人との飲食や会合②長時間・大人数が集まる