P.リービン エバーノートCEO 世界に4000万人超のユーザーを抱える「すべて記憶する」サービス、「Evernote」を提供するエバーノート社のCEO(最高経営責任者)。日本食を愛してやまない日本通でもある。 この著者の記事を見る
![解雇する覚悟がなければ、採用してはいけません:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)
この記事は、日経ビジネスオンラインに掲載している連載記事「システムが止まる日」と連動しています。いずれも経営とITの関係について考えるものですので、よろしければこちらの連載もお読みください。 「契約は業務委託であって完成を約束した請負ではない。受注者の日本IBMは委託された個別業務をこなしており、発注者のスルガ銀行が日本IBMに求めていた115億8000万円の損害賠償は認められない」 こういう判決が出ることを日本IBMは期待し、米IBMは当然と考えていたはずだ。 しかし東京地方裁判所は2012年3月29日、「日本IBMがシステムを完成させて納入する義務を怠った」とするスルガ銀の主張を認め、日本IBMに74億1366万6128円の支払いを命じた。 日本IBMが判決内容の閲覧制限を申し立てており、判決理由はまだ明らかではない。これまでの口頭弁論などを通じて分かった論点と判決を見比べると、判決の
受験生にとっては藁にもすがりたい気持ちでお参りする太宰府天満宮。学問の神様としてお正月だけで200万人、年間では700万人近くの参拝者が集う。 今では「学問の神様」として祀られている菅原道真公が右大臣の職を解かれ、太宰府の地に左遷されたのは西暦901年のこと。903年に薨去(こうきょ)した後、道真公の御墓所の上に祠廟(しびょう)を建て、その上に社殿を建てたのが延喜19年、西暦919年のことだ。 創建から1100年近く続く太宰府天満宮が今、急速にIT化を進めている。2011年12月20日には太宰府天満宮のウェブサイトを13年ぶりに刷新。6月にはHTML5形式で作成したスマートフォン向けのサイトを公開する。なぜ、太宰府天満宮が今、次々とITに力を入れているのか。 その理由を探ると1100年という長い時代の変遷を経ても、なお人々から愛される存在でありつづけ、伝統を守り、ブランドを刷新していくため
さて、グループ経営を考える旅もいよいよ終わりに近づいてきた。最後のテーマは、内部に向けてグループをひとつにしていく代表者としての機能についてだ。ここからは、「右脳的な企業価値」がどんどん大事になってくる。グループにある様々な事業、そして様々な人々を束ねていくには何が必要か。 「企業は人なり。結局はやっぱりヒトが全てなんだよなあ」と言いたくなるところだが、口に出した瞬間、そこで思考が停止する。「人材の活用」だな、という結論が出て、後はやたらと細かい人事施策に全てが委ねられてしまうだろう。 経営者が語る「人材、あるいは人財(個人的にはこの言葉はわざとらしくて嫌いなのだが)の大事さ」という“大きな物語”と、やたらに細かい人事細則の間に、「人事戦略」が抜けている。一介の担当者が作る細則が妙な力を持ち、本来持つべき重要な視点が失われていることが多い。 人事戦略の視点から見た、日本企業が世界でグループ
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 世論調査では、国民の約八割が「原発依存からの脱却」を求めている。 だが、その道筋はかすむばかりだ。経済産業省では原発擁護派と、電力自由化・見直し派のバトルが続いている。枝野幸男経産大臣の就任で、見直し派が勢いづいたともいわれるが、電力界の「官産複合体」の抵抗は激しく、予断を許さない。 原発問題は、社会、経済、技術的問題であると同時に「権力構造」の問題でもある。原発を推進してきた権力の枠組みを抜きにして「フクシマ」は語れない。 原発は、何処からきて、何処へいこうとしているのか。誤解を恐れずに言えば、「軍事力増強ー国家主義への憧憬」と「経済成長-エネルギー産業振興、国土開発」という二つの欲望をエネルギー源に計画経済的な統制手法で原発は造られてきた
2011年2月、世界で初めて、横揺れだけでなく、縦揺れの地震にも対応する「3次元免震装置システム」を搭載した共同住宅「知粋館」が東京都杉並区阿佐ヶ谷に完成した。設計、開発に当たったのは、構造計画研究所、藤田隆史東京大学名誉教授、清水建設、カヤバシステムマシナリーによる産学連携のプロジェクトチームだ。 奇しくも竣工間もない3月11日に発生した東日本大震災では、3次元免震装置システムによって、横揺れ、縦揺れともに2分の1以下に軽減されていたことが、データで実証された。 三陸沖を震源地とする東日本大震災は、地震の揺れに加え、津波による被害が甚大だった。一方、南関東地方でも、今後30年以内に70%の確率で首都直下型の大地震が起きると予想されており、この地域の住民にとって不安は尽きない。原子力発電所に対する地震対策についても、早急の強化が求められている。 特に直下型の地震に対して力を発揮するとして、
“新卒一括採用信仰”なるものが、高校生にまで影響を及ぼしているらしい。 先日、高校3年生のA子さんから進路に関する相談を受けた。彼女は大学3年生の時に海外の大学と半年間の交換留学プログラムのある某大学を第1志望にしようとしたところ、担任の先生から、「3年生のときに留学していては、就職活動に支障がでる。もっと就職に力を入れている他の4年制大学に進んだほうがいい。就活が遅くなればなるほど、大変な思いをする」と言われたそうだ。 数年前から、「就職まで責任をもって面倒をみて、いい就職先を斡旋する」ことを“売り”にする大学も増えてきた。その背景には、少子化の影響がある。それに加えて、バブル崩壊後の就職氷河期に始まり一昨年のリーマンショックと、世の中の経済状況の影響をもろに受ける新卒一括採用に対して学生や親御さんたちが抱く不安感を逆手にとった、大学側の生き残りをかけた営業方針も見え隠れする。 厚生労働
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 古井 この間社長から、我が社には今「どんな人材がどこにどのくらいいるのか」と聞かれて気づいたんだが、毎年人事評価をやってはいるものの、「どんな人材がどこにどのくらいいるのか」という観点からは十分把握できていないんだな。これでは、会社が変化の激しい事業環境のなかで生き残るための人材ニーズに機動的に対応することができない。解決のためにはまず「どんな人材がどこにどのくらいいるのか」というモニタリングをしなければならないわけだが、その方法がよくわからない。 新田 事業戦略から求められる人材ニーズを満たすことは競争力の源泉として不可欠になっていますね。そのためには毎期の貢献度の評価だけでなく、「どんな人材か」という観点からの継続的なモ
(前回から読む) 今回から実存する企業の財務諸表を分析していきましょう。まずは日本航空(JAL)の分析です。第1回と第2回のコラムで、会計の初心者が財務分析をする場合は、同業他社比較や期間比較が不可欠だと言いました。JALの競合会社である全日本空輸(ANA)のデータと同業他社比較をしながら期間比較をしてみましょう。まずは損益計算書(PL)からです。 図1はJALとANAの最近の5年間の売上高を比較したものです。JALは2007年をピークに売上高が下がっています。一方ANAは2009年3月期を除けば、概ね増加傾向にあったことがわかります。 両社の「営業総利益」を比較してみましょう(図2)。この営業総利益というのは一般の会社では「売上総利益」といっているもので、私たちが通常「粗利」と呼んでいるものです。一貫してANAの粗利の方が高いのがわかります。営業総利益率(粗利率)を表にしたのが表1です。
このコラムについて 緊張感漲るビジネスの現場に、ふと句読点を打つ「おやつ」。気分転換、モチベーションアップ、チームマネジメントのきっかけ…そんな効果も期待しつつ、仕事の現場で味わうひとときの幸せを多面的に考察する「ビジネス人のお八つ学」。その重要なテーマとして「出張」につきものの、職場へのお土産としてのおやつについて、深く楽しく考えてみたい。 記事一覧 記事一覧 2009年9月28日 羽田空港で一服。味も値段も「おいしい」甘味の友 早いもので「出張スィーツ」も今回が最終回。ラストにふさわしいモノは何か。ケーキがいいか、和菓子がいいか。どこの地方の銘菓がいいか。いろいろ考えあぐねた末にたどりついたのが、出張スィーツの一大拠点・羽田... 2009年9月7日 出張みやげのきびだんご、ひとつあなたにあげましょう 名物にうまいものなし--。よく聞きますよね、この言葉。実際、「なるほどその通り」と頷
ウンベルト・エコとは『薔薇の名前』で世界的に知られるようになった作家である。 『フーコーの振り子』、『完全言語の探求』、『前日島』、『カーニバル』など、やや難解だが滅法おもしろい本の著者だ。エコがセレンディピティを主題にした本、面白くないはずはない。 ところで日本にもセレンディピティを端的に表す言葉がある。それは『瓢箪から駒』という熟語だ。エコは作家でもあるが、記号論の学者でもある。本書は先ほどに挙げた『完全言語の探求』の増補的要素を持つ本だ。 本書の一章は「虚偽の力」に当てられている。 「虚偽の力」で面白かったのは、プレスター・ジョンの王国の話だ。始まりは12世紀広範に一通の文書が西欧にもたらされた。 それは、プレスター・ジョンからの書簡であり、十字軍によって蹴散らされた聖地の遙か東に、プレスター・ジョンが統治する楽園がある。この書簡に記されたプレスター・ジョンの王国は季節を通じてマナ(
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 企業でプロフェッショナルとして仕事をする、“企業内プロ”になるためには、どのように振る舞えばいいか。このコラムでは、社内外の人間関係の構築術や仕事の進め方について見ていく。 職場での人間関係は、仕事をするうえでプラスにもマイナスにも作用する重大事だ。できることなら、良好な関係を保ちたい。今回は、社内での飲み会やイベントなどの「社内づき合い」に関して、「どんな時は参加すべきか」「どんな時に断るべきか」について述べていこう。 まず、原則として出席すべきものは「公式の社内行事」だ。例えば歓迎会や送別会など、部課内の全員参加が暗黙の了解であるようなイベントには、可能な限り出席すべきだ。コミュニティーの結束上、避けられないものと考えよう。 こうした行事
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン これまで4回にわたって、様々な「ダメ上司、ムダ上司」の傾向と対策を見てきた。今回は、どんなタイプの「ダメ上司、ムダ上司」にも効果的な「心得7カ条」を紹介する。ここに紹介するのは、「当たり前」と思えるようなことばかりかもしれないが、実はこういった日常的な心得が、実は大事なのだ。以下を、総合的な上司対策の参考にしてほしい。 (1)いつも大きな声で挨拶し、一言添える 日常の「挨拶」の効果は大きい。出社した時やオフィスで会った時など、元気よく挨拶できることは、人物評価としてもプラスに働く。「あいつは元気があっていい」と上司が感じるように、大きな声で挨拶をする。 しかし「おはようございます」などの挨拶だけで終わってしまっては普通過ぎるので、その後に「一
連載インタビューでこれまでに9人の識者が語った。言葉の端々から、工学部の教育と研究の強みが削がれようとしていることを読み取ることができた。では、日本は、この工学部の退潮を看過してもいいのか。日本から世界への輸出額は、2007年にドルベースで年間約7100億ドル。そのうち、一般機械、電気機器、輸送用機械、化学製品を含む工業製品の占める割合は実に75%に上る。日本の製造業を人材面でいかに支えるか、新たな戦略が求められる。 日本の各メーカーは、工学部衰退を喫緊の課題として既に動き出している。日経ビジネス誌8月18日号特集「さらば工学部 6・3・3・4年制を突き破れ」の連動インタビューシリーズの最終回では、松下電工生産技術研究所の小畑外嗣所長から、現役の技術者の視点で日本の大学工学部への注文を語ってもらった。 心配でない面からお話ししましょう。 第1は、まだまだ日本において本来の意味で産官学のシナ
高知空港から車でおよそ20分、土佐湾に注ぐ物部川が流れる緩やかな平野に近代的なビル群が現れる。1997年に半官半民でスタートした高知工科大学である。高知県が設立し、学校法人が経営するこの大学は、地域産業の活性化や地元学生の有望な進学先として期待されて全国で開学が相次いだ公設民営大学の1つである。 この大学が、2009年4月に「公営化」される。公設民営の大学が公営化される初めてのケースとなる。日経ビジネス誌8月18日号特集「さらば工学部 6・3・3・4年制を突き破れ」の連動インタビューシリーズの第9回では、高知工科大学の佐久間健人学長に、公営化の背景にある地方工学部の苦境を聞いた。 そもそも高知県にとって、工学部の創設は悲願だったのです。県内で技術系の人材を育てて、地場産業への人材供給、地場産業の創造を目指す。 高知県は製造業の“不毛の地”と言ってもいいでしょう。長らく工業製品の出荷額は全国
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