原材料やエネルギー価格の高騰などを受けて、9月も暮らしに身近な食料品などの値上げが相次いでいます。 小売単価が安い弁当店では、値上げ分を弁当の価格にすぐには反映できないとして、対応に苦慮しています。 スーパーからは、販売価格に十分に転嫁できないとして、経営への影響を懸念する声が聞かれました。 オフィス街の弁当店 “これ以上の値上げは他店に勝てなくなる” 東京 渋谷区のオフィス街で31年続く弁当店は、3種類の味から選べる唐揚げ弁当が看板メニューです。 しかし、去年以降、揚げ物の調理に使う食用油の値上がりが続いていて、この店ではおととしまで1缶3000円程度で購入していましたが、今は5500円に上がっています。 このため調理するフライヤーを小さいサイズに買い替えて、1回当たりに使う油の量を減らしたほか、ことし4月には値段を500円から600円に値上げしました。 さらに、ほかの食材の価格も軒並み