印刷 関連トピックスオリンピック 国土交通省は12日、凍結されていた東京外郭環状道路(外環道)の練馬―世田谷間約16キロの建設工事を再開すると発表した。震災対策や、東京都が進める2020年の五輪誘致に向けて、物流網を整備する必要があると判断したという。 総事業費は約1兆2800億円にのぼる見込み。国交省には、渋滞解消などで投資効果が高いとされる外環道の工事再開を機に、ほかの未着工の高速道路の建設につなげる狙いもある。だが、消費増税の議論で歳出削減が求められるなか、大規模事業への投資が相次げば、政府・民主党への批判が高まる可能性がある。 外環道で工事を再開するのは、関越道、中央道、東名高速を結ぶ練馬―世田谷間。この区間は1966年に都市計画決定されたが、沿線住民の反対が強く、計画は事実上、約40年間凍結されていた。自民党政権時代の09年4月に工事着手が認められたが、政権交代後の民主党政