菅義偉首相とあいさつするポンペオ米国務長官(左)=2020年10月、首相官邸で(肩書きはいずれも当時) 【ソウル=木下大資】米国のポンペオ前国務長官が、2018年3月に北朝鮮を極秘訪問した際、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長(現総書記)が中国から身を守るために在韓米軍は必要とする趣旨の発言をしたと明かした。北朝鮮は表向き在韓米軍撤退を要求しているが、本音では中国を脅威とみて警戒していることになる。正恩氏の真意を巡って韓国で関心を呼んでいる。 ポンペオ氏が24日に出版した回顧録によると、当時、中央情報局(CIA)長官の立場で訪朝した同氏が「中国共産党は、北朝鮮が在韓米軍撤退を望んでいると米国に伝えている」と説明。正恩氏は笑って机をたたき「中国人はうそつきだ」と大声を上げ、「中国は朝鮮半島をチベットや新疆ウイグル自治区のように扱えるように米軍撤退の必要を主張する」と語ったという。
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