集英社新書で出ている『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』(2013年)は、サスペンス映画に限定して著者が熱く語っている本ですが、こんなにすぐに読めて面白くて、おまけに勉強にもなる映画の本というのは久しぶりでした。『前田敦子の映画手帖』(2015年)以来。 これはこんな映画で、こんな風に面白いんですよ、と、おまけにサスペンス映画なので微妙にネタバレを回避しながら、要約と見どころと、さらに自分の創作に与えた影響まで書いてくれてるんで、参考になりすぎて困る。おまけに荒木飛呂彦が「何度も見ました」という映画で、ぼくが全然見たこともない映画が山のようにある(まあそれに関してはぼくの勉強不足です)。 しかし、中に掲載されている「著者が映画を分析したノート」の写真がものすごく興味ある。「トップ・シークレット」って表紙に書いてあるノートなんで、公開なんてまずされないだろうな。 で、著者がもっともプッシュしてい