中国半導体産業への影響 前工程の概要を見てみると、主要な工程の製造装置で、米欧日が世界シェアを独占していることが分かる(図1)。このような中で、「10・7」規制はどのような影響をもたらすのか。 まず、SMIC、YMTC、CXMTなどの中国先端半導体メーカーおよび、TSMC、Samsung、SK hynixは、工場の新増設が不可能になる。先端でなければ可能かというと、その道も閉ざされている。というのは、先端半導体メーカーに対しては、非先端向けの装置の輸出も禁止されているからだ(オフィス家具もダメという徹底ぶりである)。 次に、規制(3)にあるように、半導体成膜装置を輸出する場合、米政府の許可を得なくてはならない。具体的に言うと、AMATとLamのCVD装置(合計世界シェア66.2%)、AMATのスパッタ装置(世界シェア86%)がそれに該当する。 そして驚くべきことに、これら成膜装置について、