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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (3)

  • 「ひもとく」は歴史や謎を解き明かす意味でも使う人が多数

    「解明する」という意味で広く使う人は3割を超え、「歴史をひもとく」など書物が関係する場合には使うという人は過半数に達しました。元々の意味の「書物を読む」ことのみに使うとした方はわずか1割。多くの辞書はこの語釈しか載せていないのですが、意味は拡大したと判断してよいでしょう。 新旧の用法つなぐ「歴史をひもとく」 ではその拡大の理由は何か。そして拡大は妥当なのか。国立国語研究所の相澤正夫氏の2013年の論文が参考になります(以下、参照先のページ数は「国語研プロジェクトレビュー」第5巻第2号から)。 論文では「書物を読む」を「伝統用法」、「分析・解明する」を「新用法」とし、「歴史をひもとく」はこの二つの用法を媒介すると指摘します。この「歴史をひもとく」には、「歴史書を読む」「歴史書(記録・文書)を参照して調べる」「多様な手段で歴史を解明する」という3段階があります。 段階を経るに従い、ただ「読む」

    「ひもとく」は歴史や謎を解き明かす意味でも使う人が多数
  • 消化管の中は「体内」か「体外」か

    鳥にべられて分布を広げる昆虫。卵が「鳥の体内で移動」とありましたが、学問的に消化管の中は「体外」とされることがあります。生物学の研究に関する原稿で、卵は消化されて鳥の体内に入ってしまうと生き延びられないため、厳密に表記した方が良いのではと提案しました。 同意を得て「鳥に運ばれて移動」と修正しました。 消化管の中は体外であるという捉え方については、「『ちくわの穴』は、『ちくわ』ではない」という説明がイメージしやすいでしょうか。体の外から物が入り、排出される一の管であると考えられるためです。 関連記事:人体は「ちくわ」 消化管の中は体の外(毎日新聞医療プレミア)

    消化管の中は「体内」か「体外」か
  • 「そもそも」辞書を、言葉をなんだと思っているのか

    安倍晋三首相が4月19日の衆院法務委員会で「そもそも」という言葉を辞書で調べたら「基的に」という意味があると答えたことについて、昨日の閣議では「大辞林」(三省堂、第3版)に「(物事の)どだい」という意味があることを媒介に、「そもそも」=「どだい」=「基的に」という論法をやってのけました。 iOS版「大辞林」より これに倣えば、「そもそも」を辞書で引くと「いったい」ともある、「いったい」を引くと「一つのからだ」という意味もある、従って「そもそも」は「一つのからだ」という意味だ――という詭弁(きべん)が成り立ってしまうではありませんか。辞書を、言葉をなんだと思っているのでしょうね。 ちょっと振り返ってみましょう。 1月26日の衆院予算委員会での首相答弁。 「かつての共謀罪は、いわば、共謀して何人かが集まって合意に至ったらそこで共謀罪になるわけであります。今回のものは、そもそも、犯罪を犯すこ

    「そもそも」辞書を、言葉をなんだと思っているのか
    mventura
    mventura 2017/05/13
    共謀罪は刑事法にかかるのに、こんなにずさんに言葉の解釈がまかり通る状況でいいのかという思いにもなる。
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