国税庁の言い分破たん 「消費税は対価の一部」判決で確定 消費税は「預り金」でも「預り金的」でもない。いわば「第二事業税」ともいうべき税金。格差社会を広げる弱肉強食の税金です‐と言うのは税理士の湖東京至さん(関東学院大学法科大学院教授)。滞納が増え、徴収がますます強まるなか、消費税の問題点をズバリ指摘しました。 滞納の多い税金、消費税 消費税はとにかく滞納の多い税金です。2000年度には93万件も滞納がありました。03年度の滞納件数は、約54万8000件で滞納税額も多く、03年度の滞納額は滞納全体の約半分の4735億円、02年度が5342億円、01年度が5794億円もあり(図)、消費税収全体の4~6%が滞納になっている。あまりにも滞納が多いために、各地の税務署は、事業者が消費税をお客さんから預りながら、それを懐に入れて納めない、一種の犯罪行為だと言って徴収を強化しているのです。 「…消費者が