「Adobe Symposium 2017」の基調講演で最後に壇上に立った日本マクドナルド 上席執行役員 マーケティング本部長の足立 光氏は、同社のマーケティングにおけるデジタル活用について語った。 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G Japan)を皮切りに事業会社と戦略コンサルティングファームでキャリアを積んできた足立氏が入社した2015年、日本マクドナルドは逆風の中にあった。2014年の賞味期限切れ鶏肉問題や2015年の異物混入問題などのスキャンダルもあって売り上げと利益が共に低迷し、赤字が続いていたのだ。当時、同社に対するメディアの論調は冷ややかで、SNS空間にもネガティブな声が充満していた。 しかし2016年以降、日本マクドナルドは業績を回復し、2017年第1四半期決算では前年実績から大幅増益を発表している(関連記事:「好調マクドナルド、通期業績見通しを上方修正」)。