技術とは多義的で幅広い意味を持っている言葉です。アート、テクニック、スキル、エンジニアリング、テクノロジー、サイエンス、クラフトなど様々な意味合いを含んでいます。今回はこの中でもエンジニアリング(工学技術)に焦点を当ててお話します。 エンジニアの仕事 私の仕事は技術者です。設計やら開発やらをする仕事ですが、それはアウトプットの結果であり、本質的には工学技術(エンジニアリング)を用いることがお仕事です。エンジニアリングを用いるから技術者(エンジニア)と言うわけですね。 私は機械系の製品を担当していますので、四力(機械力学、材料力学、熱力学、流体力学)をベースとして、その他の工学技術も複合的に用いることで技術的な課題を解決したり設計開発を行ったりしています。 さて、なぜ最初に技術が多義的であるかという話をしたか、それはエンジニアリングは単純に技術と訳すには少しややこしいことを説明するためです。