【ワシントン=犬塚陽介】駐留米軍司令官としてイラクやアフガニスタンの治安改善に貢献し、中央情報局(CIA)のトップに就任していたデービッド・ペトレイアス長官(60)が9日、不倫を理由に辞任した。オバマ大統領が再選した大統領選の終了を待って辞任した可能性が高い。CIAのモレル副長官が後任が決定するまで代行を務める。 米メディアによると、不倫相手はペトレイアス長官の伝記を執筆した女性。情報当局や米軍高官は、敵国の情報当局による脅迫や懐柔の材料になることもあるため、不倫が内規で禁じられている。連邦捜査局(FBI)が不適切な情報漏洩(ろうえい)の有無を調べている。 共和党の大統領候補や再選したオバマ大統領の重要閣僚候補に名が挙がるなど、米国の「英雄」として国民の敬意を集めてきたペトレイアス長官の不倫発覚に衝撃が広がっている。 ペトレイアス長官はCIA職員宛ての声明で、不倫を理由にオバマ大統領に辞表