英スコットランド、アーニッシュ湖に浮かぶクラノグ(人工島)の近くで発見されたほぼ無傷の新石器時代(紀元前3500年頃)の土器。持っているのはダイバー。(PHOTOGRAPH BY C. MURRAY) 新石器時代の英国(紀元前4000年〜2500年)の研究となれば、謎めいた話を多少は期待するだろう。新石器時代のブリテン諸島に人が住み農耕を行っていたのは、文字が伝わるずっと前だった。そのため、彼らの生活を伝える記録は遺物のみだ。 実際、彼らは多くの遺跡を残した。ストーンヘンジやオークニー諸島のストーンサークルなど、建設に途方もない労力が必要だったものもある。だが、これらの遺跡の背後にある文化的慣習や真の目的は、ほとんどわかっていない。(参考記事:「ストーンヘンジの原点 最果ての巨石文明」) 今回、考古学者が頭をかきむしりたくなるような、まったく新たな種類の新石器時代の遺跡が見つかったかもしれ