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ブックマーク / locust0138.hatenablog.com (10)

  • おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その1 概略 - バッタもん日記

    おじいさんは山へしばかれに行きました。おじいさんはドMでした。 1.はじめに 昔話の「桃太郎」の冒頭は、「おじいさんは山へしばかりに行きました」で始まることが一般的です。では、この「しばかり」とは何を意味するのか。このネタは森林学の書籍を読むと、高い確率で出てきます。 現代の日に生きる我々の感覚としては、「芝刈り」が容易に想像できると思います。しかし、正解は「柴刈り」です。「芝」と「柴」はどう違うのか、おじいさんはいかなる目的で「柴刈り」に行ったのか。今回の記事では、森林の利用と破壊を中心として、日における環境問題の歴史を考えてみたいと思います。 とても1の記事でまとめられる分量ではないので、数回に分割して掲載します。この記事では、導入と内容の整理を兼ねて、概略を示します。科学論文の冒頭に「abstract」が掲載されているようなものとお考え下さい。 なお、後の記事でも繰り返し強調し

    おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その1 概略 - バッタもん日記
    myogab
    myogab 2015/09/05
    意外な事は特に無く…。
  • オランダ農業が日本農業の参考にならない理由 - バッタもん日記

    1.はじめに TPPやFTAへの対策の一環として、日の農業を輸出志向に切り替えようという提案が盛んに為されています。日は少子高齢化の解決の見込みが全くないので、日国内の農業市場が今後縮小することは明らかです。だから、海外への農産物輸出を増やすことで農業を振興しよう、という理屈はよくわかります。 その際、日と同じ先進国で、狭小でありながら農産物の輸出で大きな成功を収めているオランダが目標例としてよく提示されます。 参考:オランダの農林水産業概況(農水省) オランダの農業と農産物貿易 ─強い輸出競争力の背景と日への示唆─(農林金融) オランダ並みのトマト収穫、植物工場で都市部への安全・安定生産が実現へ【後編】(日経BP) 安倍首相も驚いたオランダ植物工場(日経ビジネスONLINE) ここで、オランダを参考とすることは妥当なのでしょうか。結論から先に行ってしまうと、技術の面では大いに参

    オランダ農業が日本農業の参考にならない理由 - バッタもん日記
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    myogab 2014/05/13
    昭和初期に物量を無視した政策決定をした愚は、軍事でなく経済で繰り返しそうね。
  • 農家は自家用の農産物には農薬を使わないというのはどこまで本当か - バッタもん日記

    「農家は出荷用の農産物には農薬を使うが、自家用の農産物には農薬を使わない。農薬の危険性を知っているからだ」という主張をよく見掛けます。誰が言い始めたことなのかはわかりません。しかし、現代の日で根強く定着してしまっている言説です。twitter上でも時々見掛けます。この件について、私個人が農家や農業技術者、研究者から聞いた話を元に、私見を簡単に述べます。 農家が自家消費する農産物は、以下の2種類が考えられます。 (1)出荷用に栽培していたが、出荷できなかった農産物 (2)最初から自家用に少量栽培している農産物 地域や品目や栽培方式により割合は変動しますが、売り物にならない農産物は大量に出ますので、自家消費は(1)が多いようです。労力やコストを考えると、わざわざ売り物にならない農産物を栽培することはなかなか難しいようです。 (1)であれば、当然ながら農薬が使用されています。問題になるのは(2

    農家は自家用の農産物には農薬を使わないというのはどこまで本当か - バッタもん日記
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    myogab 2013/10/06
    まあ、だいたいはそうだろうねー。
  • 「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記

    1.はじめに 前回の記事は予想以上の反響を得ました。「奇跡のリンゴ」に対する関心の高さがうかがえます。今回も引き続き、「奇跡のリンゴ」の問題点を考えたいと思います。前回同様タイトルが全てですが。 なぜ私はこの物語が感動を強調していることを問題視するのか。 理由は簡単です。感動している人間は思考力が落ちて大事なことを色々と見落とし、判断を誤るからです。この物語に感動している方に、日の農業の問題について冷静に考えることができるとは思えません。 この物語がフィクションであれば、さらに農業をテーマとしていなければ、私は何も言いません。感動を求める人がいて、感動を提供する人がいる。両者の希望が一致する。何の問題もありません。私とて他人の感動に水を差すような無粋な真似はしたくありません。 しかし、不幸なことにこの作品は実話と銘打たれており、農業をテーマとしております。ならば、農学関係者である私は、農

    「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− - バッタもん日記
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    myogab 2013/06/13
    これも一種の努力教で、喜捨か寄付なんだろうね。
  • 産経新聞の開き直り記事から邪推するマスメディアの意識の低さ(続) - バッタもん日記

    前回の記事の続きです。 野球で例えると、ある球団はドラフトでもトレードでも投手を全く獲得しない。代わりに野手に投手をさせることでしのいでいる。それも、見所のある(投手としての可能性がある)野手を投手として鍛え直すのではなく、順繰りに野手に投手を担当させているだけなので、投手が一向に育たない。しかし、それでも投手を獲得する気はない。 あろうことか、「観客はみんな野球の素人だから、投手も素人でいい。観客の目線に合わせることが大事だ」などと開き直る。 今回の記事から読み取れる産経新聞と記者の姿勢はこんなところです。 素人の野球に金を払う物好きはいませんね。同様に、給料をもらって文章を書く記者が素人でいいはずがありません。例え謙遜、自戒、言葉の綾であっても「素人」などという言葉を使ってはなりません。仕事に対する認識が甘すぎます。 今回の記事は、「新米記者が努力により科学記事をどうにか無事に書き上げ

    産経新聞の開き直り記事から邪推するマスメディアの意識の低さ(続) - バッタもん日記
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    myogab 2012/11/06
    せめて新人とベテランをペアにしたチームで、固定観念に捕らわれていない視点を活用し、かつ新人教育を兼ねる~と言うのなら許容もできるのだが。コネのバカボンとルックスでしか採用しない「コミュ力」の果て…か?
  • 産経新聞の開き直り記事から邪推するマスメディアの意識の低さ - バッタもん日記

    読売新聞がiPS細胞に付いて大誤報をやらかしたことで、新聞の科学報道に対するスタンスが注目されております。また、科学の世界では世界最高水準の学術誌の一つであるNatureが、日のマスメディアの科学報道のレベルの低さを酷評しています。 参考:科学報道のあり方(togetter)、科学報道を殺さないために−研究機関へお願い(togetter) そんな中、マスメディアの認識を疑いたくなる、と言うよりも個人的に大変不愉快な記事を産経新聞が掲載してくれましたので、ここで批判したいと思います。 問題の記事はこれです。 【若手記者が行く】科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に この記事で私が許せない言葉を列挙します。 「記者って凡人のプロ」 入社前、在学していた大学のマスコミに関する講義に招かれた新聞記者が、こう話していた。新聞は子供からお年寄りまで、専門知識を持たないたくさんの“普通

    産経新聞の開き直り記事から邪推するマスメディアの意識の低さ - バッタもん日記
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    myogab 2012/11/05
    世に迎合し、対面だけ左翼を擬装した既得権層の本音ってところだろうね。素人で良いのなら、新聞記者は要らない…ネットで十分~と言っているも同然の産経。やっぱ日本の愚民化政策の担い手は保守だろうと改めて思う
  • 科学は疑似科学に勝てません(続) - バッタもん日記

    前回に引き続いて、疑似科学が支持される理由を考えてみます。また、前回の記事では「優しさ」という言葉の定義について指摘を受けたので、こちらも考え直します。 私は、疑似科学の優しさは次のような点にあると考えます。 (1)願望成就を確約する 簡単に言うと、「私の言う通りにすれば貴方の願いは叶います」ということです。腐った米のとぎ汁を飲めば放射能の害を防げるので、原発事故の影響を気にせず健康に暮らせます。EM団子を海に投げ込めば水がきれいになるので、環境保護に貢献できます。願いは全て叶います。何も根拠がなくても科学的に不可能でも確約してくれます。疑似科学は夢を叶えてくれる(夢を見させてくれる)のです。科学者にはこんな芸当はできません。「無理なものは無理」とはっきり言ってしまうのが科学者という人種ですから。 (2)承認欲求を満たす 私は以前、腐った米のとぎ汁の信奉者に「放射能を防ぐ効果があると証明し

    科学は疑似科学に勝てません(続) - バッタもん日記
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    myogab 2012/09/26
    弱者による「希望は戦争」とほぼ被る。100年に一度の事を無視するのは、残り99年分は「正しい」ままで居られるし、バレても逃げるだけの蓄財が可能だからリスクヘッジできるんだろうな。その意味では至極「科学的」だ
  • 疑似科学が教育現場に入り込む理由 - バッタもん日記

    EMが全国各地で教育現場に導入され、定着していることが大いに懸念されています。これに関連して、タイトルに記した「疑似科学が教育現場に入り込む理由」について実感したことを述べます。 先日、とある学会の大会に参加しました。よくある名前ばかりのインチキ学会ではなく、日学術会議に登録し、数千人の会員を有する歴史と権威を持つ学会です。英語と日語2種類の学会誌を発行しており、インパクトファクターも取得しています。 早い話がまともな学会です。 その大会で、疑似科学に傾倒していると思われる研究者の講演がありました。 事前に大会の公式サイトではタイトルしかわからなかったのですが、タイトルだけでも私の脳内の「トンデモセンサー」が反応したので、是非とも聞きに行こうと思っていました。 実際に聞いてみると、予想より酷い内容でした。仮にも学会の大会という場でこのような講演が行われたことは極めて残念です。 私ならび

    疑似科学が教育現場に入り込む理由 - バッタもん日記
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    myogab 2012/09/26
    昨今の自称保守。コミュ力を抜いたらストーカー。今、保守の掲げる「道徳教育」がどれほどの実害をもたらすか~の予兆。
  • 「批判する前に自分でもやってみろ」という詭弁 - バッタもん日記

    既に色々な方が述べていますが、疑似科学信奉者は、立証責任を転嫁する傾向が非常に強いと見られています。 有名なところでは、疑似科学批判者として知られるアメリカの心理学者、テレンス・ハインズ博士は、疑似科学信奉者の特徴として、検証を拒否することと、立証責任を転嫁することを挙げています。 具体的に言うと、「○○(疑似科学)が正しいと証明しろ」との批判を受けると、「○○が間違っていると証明しろ」と反論するわけです。 これは一見正論のようですが、来自分が行うべき検証を批判者に転嫁しているわけで、非常に無責任かつ不誠実な態度です。 そもそも、根拠となる検証を批判者に押し付けている時点で、自分の主張には何の根拠もないことを認めているも同然です。 山形大学准教授の天羽優子氏は、以下のように述べています(抜粋)。 「自ら立証責任を果たさないニセ科学は、科学の世界では却下」 科学では、常に、新規なことを主張

    「批判する前に自分でもやってみろ」という詭弁 - バッタもん日記
    myogab
    myogab 2012/09/21
    ニセ科学は新奇な説を新たに持ち出して来るのだから、ある意味容易い。伝統や保守、慣習なんかは過去を根拠にしてくるのでより厄介。信仰も「科学」に根拠を求めなきゃ良いのに、科学を信仰視しているから厄介。
  • EM菌は放射性物質を減らさない - バッタもん日記

    福島県は土壌にEM菌資材を投入したら放射性物質が減少するかどうかを圃場試験により検証していましたが、その結果が公表されました。 農用地等における「民間等提案型放射性物質除去・低減技術実証試験事業」試験結果について(第2報)(福島県農林水産部) 個人的には全く予想通りです。土壌学や肥料学は門外漢ですので専門的な解説はできませんが、土壌中の放射性セシウムの量を減少させる効果がなかったのは当然です。 一方、EM菌資材作物への放射性セシウムの移行率を低減させる効果が確認されました。しかし、これは「EMオーガアグリシステム標準たい肥」に特有の効果ではなく、カリウムの効果だと思います。要点を箇条書きにします。 ○「無処理」と比較して、「囲炉裏灰」は強い効果があり、「微粉ハイポネックス」と「対照 塩化カリウム」は弱い効果があった。 ○これら4資材の成分上の違いは酸化カリウムのみである。 ○酸化カリウムの

    EM菌は放射性物質を減らさない - バッタもん日記
    myogab
    myogab 2012/05/21
    そりゃそうだ。
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