「結婚は個人の自由だから、結婚してもしなくてもどちらでもいい」と考える人が70%に上ることが、内閣府が5日発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」でわかった。07年の前回調査より4.9ポイント増えた。 年代別でみると、若くなるほど「どちらでもいい」が多かった。70歳以上は47%だったが、60歳代で60.8%になり、50歳代で72.3%。40歳代以下ではいずれも8割を超え、20歳代では87.8%を占めた。 「結婚しても、必ずしも子どもをもつ必要はない」との問いには42.8%が賛成と答え、前回より6ポイント増えた。これも若くなるほど賛成が多く、70歳以上の賛成が22.8%なのに対し、20歳代の賛成は63%に上った。 一方、「夫は外で働き妻は家庭を守るべきだ」では、男性で反対と回答した人が51.1%になり、初めて半数を超えた。女性は58.6%が反対で、全体では前回より3ポイント増えて5
観客からの意見を聞きながら進むフォーラムシアター=東京都八王子市の中央大 男女雇用機会均等法の改正でセクシュアル・ハラスメント防止の配慮義務が規定されてから10年。各大学は、相談や対応をまとめたガイドラインをつくり、積極的に研修に取り組む。しかし、それでも「セクハラで教授を処分」などと報じられることは珍しくなく、逆に、加害者側が裁判で争うケースもある。セクハラ根絶に向け、大学は何ができるのか。 ■「研究室は密室 起こりやすい」 舞台に、電話で話す恋人同士の男女。 「えー?、バイトとか行ったら、おれの知らない男いっぱいいて、危ないって」 「……考え直してみる」 中央大が先月開いたハラスメント防止啓発のイベント「フォーラムシアター」だ。出演する6人の学生が考えた。学内で起こるのは教員と学生間だけのハラスメントだけではない。学生同士でも起きる。 自分はサークルやバイトを好きにやり
全国の主要自治体の5割超が、選挙の投票所入場券の「男」「女」の性別表記を03年衆院選以降の6年間にやめていたことが朝日新聞のまとめでわかった。戸籍と異なる性別で生活している性同一性障害(GID)の人たちから「投票の度に戸籍上の性別を再確認させられるのは強いストレス」との声が上がっており、配慮の表れとみられる。 46道府県庁所在市と、そのほかの4政令指定市(川崎、浜松、堺、北九州)、東京23区の計73自治体の選管事務局に入場券の表記の形式、変更の時期と理由を尋ねた。 投票所入場券の記載事項について、公選法の規定はなく、自治体の裁量で決められる。03年11月以降に漢字などによる性別表記をやめたのは、今回の衆院選から実施した熊本、松山両市を含む39自治体。このうち、記載そのものを撤廃したのは10自治体、一見してわかりにくいように記号や数字(例=男1 女2)に変えたのは29自治体だった。男女別
【ニューヨーク=松下佳世】国連本部で開会中の国連の女性差別撤廃委員会が23日、日本における女性差別の現状を6年ぶりに審査した。日本政府は、男女雇用機会均等法の改正など、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを強調したが、委員からは女性の社会進出の遅れや従軍慰安婦問題への不十分な対応など厳しい指摘が相次いだ。 30年前に採択され、女性にかかわる世界の「憲法」とも呼ばれる女性差別撤廃条約の批准国は現在186カ国。各国は4年ごとに男女平等の進展具合を報告書として提出し、委員会の審査を受ける。審査結果は後日、委員会から「最終見解」として勧告され、各国は改善義務を負う。 日本は前回、03年に審査対象となった。この際、一般職と総合職といった「コース別雇用管理」などの形を取った「間接差別」や、民法で規定されている夫婦同姓や結婚可能年齢の男女差、婚外子への差別的な扱いなどを改善するよう注文が付いていた
東ヨーロッパで広がる性的少数者への攻撃2008年12月11日アムネスティ・インターナショナル@ボスニアラトビアでのリガ・プライドマーチにレインボーフラッグを掲げて歩く活動家たち。2008年5月31日(c)AI第1回目のサラエボ・クィア・フェスティバルを混乱させるフーリガン。2008年9月24日(c)Photo/Amel Emric アムネスティメンバーと「平等は人権」バナー。2008年5月31日(c)AI ■妨害を受けたクィア・フェスティバル 2008年9月24日から4日間、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都で開催される予定だった「サラエボ・クィア・フェスティバル」が、初日終盤に発生した襲撃によって中止を余儀なくされた。同フェスティバルは、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)など性的少数者への差別の終結と法の下の平等を、映画上映やパフォーマンスによって平和的に訴えよ
「ボーイズラブ」は書庫に、堺市立図書館の5500冊2008年11月14日印刷ソーシャルブックマーク 堺市の市立図書館が所蔵する「ボーイズラブ(BL)」と呼ばれる男性同士の恋愛を題材にした小説計5500冊をめぐり、市民らから賛否が寄せられている問題で、市立全7館の館長会議が14日開かれ、青少年への影響にも配慮して誰でも自由に見られる書棚ではなく書庫で管理する一方、請求があれば18歳未満にも貸し出す方針を決めた。同日から運用を始めた。 7月、市民から「子どもに悪影響を与える」などとBL小説の廃棄を求める声が寄せられたため、全館を調べたところ、4館で書棚に置かれていた。このため、「一定の配慮が必要」と8月から18歳未満への貸し出しをいったん中止し、対応を検討してきた。 館長会議では、正当な理由がない限り、特定の資料の特別扱いや撤去をしない、とする日本図書館協会が79年に決議した「図書館の自由に関
「同性婚禁止」可決 米加州住民投票、州最高裁判決覆す2008年11月6日10時37分印刷ソーシャルブックマーク 【ロサンゼルス=堀内隆】同性婚禁止を州憲法に明記することを目指す米カリフォルニア州の住民投票「提案8号」が、4日の投票で過半数の賛成票を得て可決された。同性婚を合法化した5月の州最高裁判決を民意が覆した。 提案に反対する団体は5日、「結婚を異性間しか認めない州憲法改正は法の下の平等に反する」と主張、州最高裁に破棄を申し立てたが、ロサンゼルス・タイムズ紙は裁判所が結果を再度覆すのは難しいとの見方を伝えている。 同紙の集計によると、賛成票が52.5%で反対票を5ポイント上回った。 「提案8号」は、結婚を「男女間の結びつき」と定義する条文を州憲法に明記する内容。州最高裁判決を受け、同性愛に反対する宗教団体などが打ち出した。事前の世論調査では反対が優勢だったが、終盤で「子どもが学校で同性
アグネス論争から20年 子連れ出勤、様変わりAERA:2008年5月26日号印刷ソーシャルブックマーク 1987年、タレントのアグネス・チャンが、ゼロ歳児の長男を連れてテレビ収録に現れた。「周りは理解してくれた」と言うアグネスに、「甘ったれ」「特権意識」と批判も相次いだ。あの「アグネス論争」から20年。子連れ出勤の風景は様変わりしている。(AERA編集部 小林明子) 「出産退職が常識だった当時、それでも、母になりたいけど働きたいという女性も増えていた。叩かれたことで、仕事と子育ての両方に責任を感じ、120%の力を出した。『働く親の背中には子どもがいる』と論争が発展していったのが救いでした」。アグネスさんはそう振り返る。 2007年の内閣府の世論調査によると、出産後も「働き続ける方がよい」と考える女性が46%と最多。だが1987年の総理府(当時)の調査では、結婚・出産を機に「家庭に入る方がよ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く