多摩市立図書館は、多摩ニュータウンの事業主体だった都と独立行政法人「都市再生機構」(UR)から事業に関する資料=写真=の寄贈を受け、整理を進めている。一部は、来年1月に本館(落合2)の書架に並びそうだ。担当者は「事業の担い手の発想がわかる財産。今後のまちづくりに活用できるように整理したい」と話している。 同館本館の行政・郷土資料準備室に保管されているのは、多摩ニュータウン事業の資料約4500冊。UR東日本支社のニュータウン業務部(現ニュータウン業務室)が5月、市内の事務所から新宿区の同支社に移転する前、寄贈したものだ。都市計画や造園植栽、交通体系などの計画書や調査報告書などが並ぶ。 1965〜2006の各年度ごとに整理されているが、一般公開を想定していない事務文書や、「B―4地区」など注釈が必要な資料が含まれており、このままでは一般人にとって利用しづらい。担当者の阿部明美さん(51)による