理化学研究所の小保方晴子・ユニットリーダー(30)らが発表した新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文2本に不自然な画像などが見つかった問題で、論文の著者が所属する米ハーバード大医学部は10日、事実関係を独自に検証する方針を明らかにした。下村文部科学相は11日の閣議後の記者会見で、「再度、論文を出すように期待したい」と語った。 ハーバード大医学部のデビッド・キャメロン科学コミュニケーション部長は、読売新聞の取材に対し「大学の方針や規定に従って徹底的に調査する。研究の整合性を厳格に維持するための努力を惜しまない」と語った。 英科学誌「ネイチャー」に1月30日付で掲載された2本の論文は、理研と山梨大、ハーバード大、東京女子医大の研究者計14人が著者になっている。同誌によると、論文の撤回には原則として著者全員の同意が必要となる。同意しない著者がいる場合でも、同誌の判断で撤回に応じる可能性